
プロボクシングの第57回全日本新人王決定戦のミドル級で新人王に輝いた福山和徹(冷研鶴崎)=25日、鶴崎ボクシングジム
プロボクシングの第57回全日本新人王決定戦のミドル級(69・85キロ超~72・57キロ以下)で福山和徹(かずゆき)(29)=大分市・冷研鶴崎=が優勝し、新人王に輝いた。冷研鶴崎の古中賢次会長によると「県内の選手が新人王になったのは17年ぶり」という。
決定戦は、国内各地区のトーナメントを勝ち抜いた選手が、東軍(東日本)と西軍(東日本以外)に分かれて戦うもので、19日に東京後楽園ホールであった。福山は西部日本の代表で、中日本代表を破った西日本代表との試合に勝ち、西軍代表の座を得た。
決定戦の相手は東日本予選を無敗で勝ち上がった岩崎和雄(東京、ロッキー)。福山は得意のアウトボクシングで3―0の判定で勝ち、新人王になった。「相手は強敵で少し怖かった。思い切っていくしかないと心に決め、自分のボクシングに徹した」と言う。
鹿児島県出身で、ボクシングを始めたのは日本文理大に入学してから。「興味があり、やってみたかった。始めると毎日が楽しくて、休むことなくボクシングをしていた」と振り返る。
卒業後は大分市内の会社に就職。同時に冷研鶴崎に所属して競技を続け、2002年には古中会長の勧めでプロのライセンスを取得した。しかし、デビュー戦は判定負け。「悔しくて悔しくて。その後はひたすら練習した」と話す。
決定戦には昨年も出場したが東軍代表に敗れた。昨冬、左膝を痛めてからは思うような練習はできていないが、「負けたままでは悔しい」と再挑戦を決意。大会前は仕事を終えた後、午後10時から午前0時すぎまでトレーニング。重量級の練習相手がいないため、一人で走り込み、シャドーボクシングをしてつかんだ“栄光”だった。
古中会長は「大変な努力家。地道に続けてきたことが実を結んだ」と大喜び。福山は「プロの世界でやる考えはないが、公式戦で1勝してみたい」と笑顔で話した。
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