大分のスポーツ

悔いなし、見せた“東龍魂” 全日本バレー

[2009年12月20日 10:08]

第3セット、ポイントが決まり跳び上がって喜ぶ東九州龍谷の選手たち

 バレーボールの日本一を決める全日本選手権ファイナルラウンド第3日は19日、東京体育館で準決勝を行い、女子は2試合連続でプレミアリーグ勢を破って勝ち上がった東九州龍谷高が久光製薬に1―3(22―25、15―25、25―23、16―25)で敗れた。初優勝を目指すデンソーは東レを3―1で破り、20日の決勝で久光製薬と対戦する。
 東九州龍谷高は、レシーブの粘りと高速トスからの攻撃が光り、第3セットを奪うなど健闘したが、久光製薬の高さとパワーに屈した。
 男子の決勝は、2大会ぶりの王座を目指すJTと、プレミアリーグ首位のパナソニックの顔合わせに決まった。JTは2連覇を狙った東レにフルセットで競り勝ち、パナソニックは堺を3―0で退けた。

 【評】東九州龍谷高は第1セット、安定したサーブレシーブから芥川が速攻を決めるなど、スピードあるコンビバレーを展開。終盤まで互角に競り合ったが、4連続失点で逆転された。第2セットは相手の堅い守りにリズムを乱され、序盤から追う展開。衛藤、長岡の活躍で中盤3点差に詰めたが、終盤に突き放された。
 第3セットはセッター栄の巧みなトス回しが光り、中盤にリード。粘り強い守りから長岡、鍋谷らが決め、プレミアリーグ上位チームからセットを奪った。
 だが、第4セットは序盤から相手の高いブロックにつかまり、リズムに乗り切れなかった。

「高校最強」高速バレー結実

 「最後までチーム一丸で頑張れた。悔いはありません」。東九州龍谷高の選手たちの目に力を出し切った満足の涙が光った。惜しくも決勝進出はならなかったが、トップリーグ・プレミア勢2チームを連破し、高校生が4強に入ったのは初めての快挙。客席はひときわ大きな拍手で大健闘をたたえた。
 高校3冠を達成した現チームは今大会が最後。「このチームで1分、1秒でも長く戦いたい」と結束した選手たちは、この日も伸び伸びとしたプレーでプレミア2位の強豪・久光製薬と堂々と渡り合った。
 高さ、パワー、技術などすべてで上回る相手に2セットを連取され、後がなくなった第3セット。「競り合った第1セットを落とし、普通の高校生ならそこまで」(相原昇監督)だが、高校バレー界では敵無しの彼女たちは違った。「絶対にあきらめない」と、外国人エースのコートに突き刺さるような強烈なサーブ、スパイクを何度も何度も粘り強く拾い、アタックやブロックでポイントを積み重ねた。終始リードして25―23でセットを奪うと、跳び上がって喜びを表現した。
 最後は力尽きたものの、巧みなトスで攻撃の起点になったセッター栄絵里香(3年)は「自分たちの高速コンビバレーが社会人の力のバレーに通用し、自信になった」と笑顔。エース長岡望悠(同)は「気が付いたら準決勝。3年間の成果が出せた。東龍でバレーができて良かった」と万感の思いで涙をぬぐった。
 相原監督は「目いっぱい戦ってくれた。10代の子どもたちがプレミア上位に立ち向かい、1セットを奪ったことは今後のバレー界の発展につながる」。最上級の褒め言葉を教え子たちに贈った。

敵将も実力認める
 久光製薬の浜田監督は、東九州龍谷高の健闘ぶりに「相手はレシーブでも球を(後ろに)はじかない。守備力の高さは、高校生離れしていた」とほめた。
 同監督は試合前、選手に「高校生とは思わずにいこう」と指示。何とかプレミアリーグの面目は保った。リベロの佐野は「3―0で勝てなかったのは相手に力があるということ」と認めた。

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