
全日本柔道選手権で初優勝し、天皇杯を手に笑顔の穴井隆将=4月29日、日本武道館
柔道の世界選手権は26日にオランダのロッテルダムで開幕する。日本は男女計14階級の代表のうち男子3人、女子5人が初出場でフレッシュな顔触れとなった。2012年ロンドン五輪を見据え、若い力を示せるか。全日本選手権王者として初めてこの大会に挑む男子100キロ級の穴井隆将(25)=天理大職、大分市出身=は「日本一は世界一でなければいけない。責任を果たして絶対に優勝する」と日本一の肩書の重みを感じている。
100キロ級は00年シドニー五輪金メダリストの井上康生が1999年から3連覇し、2005年は鈴木桂治(国士舘大教)が優勝するなど日本が黄金時代を築いてきた。穴井は2人を追い続けてきた。
身長187センチの恵まれた体から繰り出す豪快な内またや大外刈り。奈良・天理高時代から将来の日本を背負う逸材と目された。現日本男子の篠原信一監督に鍛え上げられ、昨年は北京五輪を目指したが、鈴木との代表争いにあと一歩で敗れた。北京での鈴木の惨敗にショックを受けた。「日本が弱いと思われたくない。自分が世界で勝つ」と新時代への決意を固めた。
練習量をさらに増やして、課題の組み手も強化した。昨年12月の嘉納杯東京国際で優勝し、今年は2月のフランス、ドイツ両国際大会も制覇。4月の全日本選手権は準々決勝で鈴木に開始27秒、背負い投げで圧勝するなどして日本の頂点に立った。一本を狙う柔道に端正な顔立ちも相まってエースの雰囲気が漂う。篠原監督は「優勝以外は話にならない」とハードルを設定する。穴井は「ロンドン五輪の金メダルに向けての通過点。穴井時代のスタートにする」と必勝を誓った。
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