
初戦で敗れ、肩を落として引き揚げる舞鶴の選手=花園
第91回全国高校ラグビー大会は27日、大阪・花園ラグビー場で開幕して1回戦8試合を行い、4年連続4度目出場の高知中央が山形中央に35―17で快勝して大会初勝利を挙げ、鹿児島工や札幌山の手(南北海道)などとともに2回戦へ進んだ。
明和県央(群馬)関商工(岐阜)東京(東京第2)光泉(滋賀)も2回戦進出。
県代表の舞鶴は青森北と対戦。7―34で敗れ、大会記録の連続初戦突破記録は25で途切れた。
28日は1回戦の残り11試合を行う。
1986年から四半世紀、「初戦負けなし」を続けてきた舞鶴の記録がついに途切れた。選手たちはうつむき、今冨貴徳監督は「選手はよくやった。私の責任です」と目を真っ赤にした。
序盤から青森北はFW戦を徹底してきた。「動かして消耗させたかったが、相手の圧力にこちらの体力、集中力が奪われた」と今冨監督。
「まず敵陣に入ろう」。今冨監督の指示を受けた後半、青森北の連続攻撃を必死に耐えたが、先に失点。その後は攻撃でミスも出た。主将の大石真(3年)は「相手が上だった。全国の壁は厚かった」と完敗を認めた。
「修正力のなさが出た。チーム結成時からの課題だったが、3年が下級生をまとめきれなかった」とナンバー8高田将侑(同)。大沢亮二コーチも「焦りから、プレーを選択する力が働かなくなった。劣勢でマイナス思考になっていった」と振り返った。
7人の3年は「花園で1勝」のプレッシャーも背負ってきた。ここ2年ほどは部員が30人程度と少なく、実戦形式の練習は満足にできなかった。「(本当の)ラグビーを知らぬまま、2年まで過ごした。その若さが出た」と今冨監督。
この日の先発メンバーのうち、1、2年は9人を占めた。今冨監督は「キーマンになれる選手がさらに成長し、戦えるチームになっていけば。自分ももっと精進し、部員にいろいろなことを伝えたい」と再出発を誓った。
【評】舞鶴は青森北の強い圧力に防戦一方。後半27分に1トライを挙げ、完封を免れるのがやっとだった。
前半、風上の青森北が舞鶴陣内で戦いを進め、7分にPGで先制。その後は青森北のミスに助けられていたが、21分から3トライを許した。後半も6分と9分にトライを奪われた。
舞鶴はFW陣が力負け。BK陣も自陣からの展開でボールを失い、ほとんど見せ場をつくれなかった。
1、2年生「来年勝つ」
1、2年の選手たちは初戦敗退の悔しさを胸に刻み、「3年のためにも来年は勝つ」と誓いを立てた。
PR山上正剛(1年)は巨体を生かして何度も突破を図ったが、止められた。「強いチームとたくさん試合をして、体の使い方とか技術を高めなければ」ときっぱり。トライの足掛かりをつくったWTB後藤雅貴(同)も「チャンスを生かし切れなかった。タックルされても、立った状態でつなげるようにしたい」と話した。
1年からレギュラーのFL伊藤豪志(2年)は「ゲームを組み立てる力が足りなかった。新チームでは自分が引っ張っていく」と前を向いた。
最後まで力強い声援
舞鶴側のスタンドには保護者やOB、関西の県人会員らが駆け付けた。劣勢が続いたが、最後まで声援を送った。
1回戦で敗れ、舞鶴の伝統を象徴する連続初戦突破記録もストップ。小野二生校長は「一から出直すしかない。強くなって花園に戻ってこられるよう、学校も全力で支援していく」ときっぱり。
保護者会の大石晃会長は「みんな一生懸命やった。誰も責められない。もう1試合させたかった」と話した。
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