大分のスポーツ

文理大付がアベックV 県高校駅伝

[2010年11月08日 09:52]

優勝した女子・文理大付のメンバー

 男子第61回、女子第26回県高校駅伝競走大会(大分合同新聞後援)は7日、宇佐市安心院支所前をスタートし、安心院高校通用門前にフィニッシュする男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコースであった。

 男子は文理大付が2時間10分12秒で4年ぶり2回目の優勝。2位は東明、3位は大分西だった。女子も文理大付が1時間11分40秒で3年連続3回目の優勝。2位は大分西、3位は東明が入った。男女のアベック優勝は2000年の鶴崎工以来。
 男女とも上位3チームが九州大会(21日・宇佐市安心院町)、1位が全国大会(12月26日・京都)に出場する。

 【男子評】文理大付が5区で先行する東明をかわし、6区でリードを広げるとそのまま逃げ切った。
 文理大付は1区で小谷が区間賞。しかし、3区で東明に逆転された。その後、10秒ほどの差で離されずにつなぐと、5区の長森がラストスパートで追い付いた。6区・東が中継所前で東明を引き離すと、アンカー佐藤がリードを守った。
 東明は3区大塚、4区金森が区間賞を取ったが、5区以降の終盤で伸びを欠き、逆転を許した。
 3位争いは、1区で先頭争いをした大分西が、鶴崎工の中盤以降の追い上げをかわした。

 主将でアンカーの佐藤優樹(3年)が右人さし指を立て、笑顔でフィニッシュ。文理大付が東明の4連覇を阻み、選手たちは本田浩史監督や佐藤らを順番に胴上げして、喜びを爆発させた。
 レースは予想通り、東明との一騎打ち。佐藤は9秒リードでたすきを受けると、最後は差を広げて区間賞も獲得。その左手甲には「恩返し」とペンで記していた。「支えてくれた多くの人のためにも最高の走りをしたかった」という。
 本田監督も「いろいろつらいことがあった」と話した。名門の大牟田(福岡)から移った大見治夫総監督が、1年ほど前に体調を崩して退任。「選手にも動揺があった」という。それだけに「よく教えを守ってくれた」と感無量の様子だった。
 本田監督は「これだけ競ったら勝因は全員」と興奮を隠せず、夏場は不調で苦しんだ小谷政宏(2年)も「駅伝では勝つと自分に言い聞かせてきた。東明に勝ちたいという、みんなの気持ちが強かった」と声を弾ませた。
 4年前の都大路は19位だった。本田監督は「総合力は上がっており、それ以上の成績を目指したい。そして何より、その過程での選手の成長に期待している」と話した。

 【女子評】文理大付が2区から独走態勢を築き、他チームの追随を許さなかった。
 文理大付は1区で後藤みが大分西との競り合いを制すと、2区狩生、3区永松も連続区間賞で差を広げた。その後も着実な走りで逃げ切った。
 大分西は1区中村が2秒差の2位でつないだが、3区までに1分10秒差。4区野村、5区児玉が区間賞を取ったが、及ばなかった。
 3位争いは東明が1区で杵築に50秒差をつけ、その後も徐々に引き離した。

 「ほっとした。ポイントと思っていた1、2区の2人がよく走ってくれた」。3連覇を達成した文理大付女子の大見健二監督は表情を和らげ、信頼を置く2人の3年をたたえた。
 1区(6キロ)は大分西との競り合いが続いた。起伏がきつくなる5キロ過ぎ、沿道から大見監督が大声で後藤みのり(3年)の名を呼んだ。「ちょうど相手がスパートし、離されそうだった。あれで『やってやる』と力がわいた」と後藤。
 2区狩生あおい(3年)は2秒リードでたすきを受けると、差を45秒まで広げた。「みのりは1番で来ると思っていた。大分西が思ったより近くて不安もあったが、冷静に対処できた」とレースの主導権を完全に握った。
 今季の駅伝は、前哨戦の九州瀬戸内駅伝で17位と惨敗。その後、「苦しい練習を積んできた」(後藤)のが実を結んだ。
 都大路では初出場の47位から昨年は15位に躍進。「昨年以上の成績を目指し、できれば入賞したい。そのためには、さらに3~5区を強化したい」と大見監督。狩生は「一人一人はまだまだ(足りない面がある)。もっと質の高い練習をし、チーム一丸となって上を目指したい」と気を引き締めた。

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