
力走する津久見市の寺岡功太郎選手=23日午後、3区・南野津
「まるでボディーブローをくらったみたいだ」―。津久見市チームの寺岡功太郎選手(23)=津久見消防署=が23日、3区で大会デビューを果たした。2008年の大分国体では成年フェザー級で5位に入賞したボクシング選手。「周囲の期待に応えたい」と11・2キロに挑んだが、腹痛に見舞われ、ほろ苦い初レースとなった。
12位でたすきを受けた。10~13位までのタイム差はわずか2秒で、だんご状態だった。「ほかの選手と実力差があるのは当たり前。あきらめずに食らい付こう」と自分に言い聞かせ、走り始めた。
しかし、競い合ってペースを上げる周囲の選手についていけない。差が少しずつ開き始めた。慣れないペースで走ったためか、横腹に痛みが走った。「このままでは置いていかれる。悔しい」。小さくなるライバル選手の背中を見ながら顔をしかめた。
チームに加わったのは昨年10月。同じ職場の小町達美監督(55)に誘われたことや、駅伝好きの祖父顕二さん(68)が出場を望んだことがきっかけだった。
高校からボクシングを始め、ロードワークで鍛えてきたスタミナには自信があった。「ペース配分を覚えれば何とかなるだろう」という思いは、だんご状態の競り合いと経験不足で、あっという間に砕け散った。
弱気になりかけた時、沿道の声援と監督車の掛け声が鮮明に聞こえた。「駅伝は自分との戦い。あきらめたら負けだ」。そう言い聞かせ、懸命に粘ってたすきをつなぎ、大役を果たした。
レース後、「今日はぎりぎり判定勝ち。いつか圧勝できるよう練習を積みたい」と寺岡選手は捲土(けんど)重来を決意。小町監督は「今日の走りで自分の課題が分かっただろう。今後の成長が楽しみ」と、期待の新人に温かいまなざしを向けた。
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