
後半33分、家長からのクロスにヘディングで2点目のゴールを決める大分FW高松=18日午後、九石ドーム
Jリーグ1部(J1)第29節最終日(18日・九州石油ドームほか=2試合)大分は清水と対戦、2―1で逆転勝ちした。順位は最下位のまま。大分は第30節第1日の24日午後7時から、京都市西京極総合運動公園で京都と対戦する。
前日に勝って勝ち点52に伸ばした川崎が、今季初めて首位に立った。
2位は同51の鹿島。同50で清水と並び、得失点差で上回るG大阪が3位となった。
17位で自動降格圏にいる千葉は京都と1―1で引き分け、13試合連続で勝利がない。
【大分2―1清水評】後半5分に先制された大分は13分、中央に上がった金崎のクロスに高松が飛び込んで同点に。33分には家長が相手DFをかわして中央にパス。高松が高い打点から頭で合わせ、絶妙のゴール。中盤からの飛び出しやサイド攻撃などでチャンスをつくり得点に結び付けた。
セットプレーから失点したが好セーブを連発したGK西川を中心に守備も集中力を保った。
大一番でV争う清水下す
J2降格決定を避けるには、勝つしかない。がけっぷちの大一番で逆転勝ち。DF深谷友基は「我慢強く、最後まで自分たちのサッカーをやり通した結果」と汗をぬぐった。
ポポビッチ監督は試合前「最後にサポーターに『力を貸してくれ』と頼みにいきたい」と、観客に手を振りながら場内を回った。就任3カ月。わずかでもJ1残留の可能性がある限り、すべての力を結集しようと、行動に出た。
試合は前半、清水にセカンドボールを奪われ、パスミスからピンチを招いた。だがFW高松大樹の同点弾で“魂”が吹き込まれた。
清水の長谷川健太監督は「大分は勝つべくして勝った。運動量もディフェンスも清水を上回った」とたたえた。
残り5試合。“綱渡り”の状況に変わりはない。次節の京都戦はDF上本大海が累積警告で出場停止。後半30分、清水のMF伊東輝悦のシュートを足で止めたGK西川周作は「目の前の試合だけに集中する。京都に勝ち、大分へ戻ってきたい」と力を込めた。
足首の痛みおして出場
高松、リーダーの仕事
サポーターの「タカマツ」コールがいつまでも響いた。右足首の痛みをおして出場したFW高松大樹が2得点。大事な局面で幾度も仕事をしてきたチームリーダーが、今度も窮地を救った。
意地と執念だった。痛みを感じたのは試合2日前の16日。検査を受けたが、まだ痛みはとれていない。周囲は出場を危ぶんだがポポビッチ監督に訴えた。「大丈夫。いけるところまでいきます」
試合開始直後から攻守に汗をかき、プレーで周囲を鼓舞。先制されたが「何が何でも点をとって逆転してやる。自分は大分で10年やってきた。自分がチームの力になり、残留させたい」。
同点弾はMF金崎夢生のクロスに右足で、決勝点はMF家長昭博のクロスに頭で、鋭く反応した。「みんながいいパスを上げてくれた。合わせるだけだった」。MFエジミウソンは「高松が出るか出ないかは、プレーでも精神的にもチームに与える影響が大きい。無理して出てくれ、素晴らしい得点を挙げてくれた」とたたえた。
厳しい戦いは続く。試合終了後、はれた足をかばいながら言った。「まだあきらめていない。しっかりケアして明日からまた(J1残留に向け)練習していく」
残留の条件
大分は24日の京都戦で勝たねばならない。残り5試合を全勝すれば、勝ち点は「34」。第29節段階で13位山形、14位神戸が34。残留ラインの15位大宮は33。大分は京都に引き分けるか負ければ、勝ち点が最大でも32以下となり、J2降格が決まる。京都に勝ったうえで、24日に山形、神戸のどちらかが負ければ“延命”できる。しかし、山形、神戸の2チームがともに引き分け以上で勝ち点を積み重ねた場合、大分が勝利しても、25日に大宮が浦和に勝てば降格となる。
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