大分のスポーツ

【トリニータ】J1残留への道 <中>

[2009年09月03日 10:33]

ポポビッチ監督のサッカーを信じて、練習に打ち込む。左から井上、金崎、森重ら=2日、大分市営陸上競技場

 「理想と現実」
 「理想と現実」にギャップがある。大分トリニータはJ1リーグ14連敗でシャムスカ前監督(43)=現ブラジル1部スポルチ・レシフェ監督=を解任し、ポポビッチ監督(42)を招聘(しょうへい)。「J1残留とサッカーの転換」という二つを狙ったが、肝心の残留が危うい。
 原靖取締役強化部長(41)は「形と結果の両方にこだわった。しかし、選手の体力の不備が予想以上だった。試合を重ねる中で、監督や選手は難局に立ち向かっている。中断期間(11日間)は一番大事」という。しかし予算の関係で合宿は組めない。
 チームは2日、大分市営陸上競技場でリーグ第25節磐田戦(13日・九州石油ドーム)に向けた練習を開始。指揮官は「短い期間だが、フィジカル(体力)を完ぺきに近づけたい」と強調する。
 ここ6試合で計2得点という決定力不足の解消も重要になる。「今のようなパス1本で決めることが大事」。フルコートを使った5対5のミニゲームで、指揮官が叫んだ。FW高松大樹(27)がスペースを突くパスを出し、MF鈴木慎吾(31)が決めた。「疲れた状況下で、判断が良い」と評価。
 FWウェズレイ(37)が引退し、左足関節骨折のFW森島康仁(21)は復帰が遅れそう。前線はベストコンディションではない高松に負担がかかる状況。指揮官は「ゴールを決めるには少しの運も必要。選手は精神的な重圧を感じている」とかばう。
選手どう残す
 一方、日本協会は10月1日から、契約満了選手の移籍金撤廃など基本規定を改正。選手は契約満了の6カ月前から他クラブと契約できる。日本人選手ではDF深谷友基(27)、MF金崎夢生(むう)(20)の2人が今季で契約を満了。他クラブの“標的”となる可能性もある。
 大分に残すために、原部長は「ポポビッチ監督のサッカーに選手がついていくかどうか。選手にとってはクラブの方向性も判断材料となる」という。
 残留はもちろんだが、来季の戦力確保のためにも、結果へつなげることが急務だ。

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