大分のスポーツ

【トリニータ】J1残留への道 <上>

[2009年09月02日 09:46]

神戸に敗れ、肩を落とし引き揚げる金崎(手前中央)ら大分の選手=8月24日、九石ドーム

 大分トリニータのJ2降格が近づいている。ポポビッチ監督(42)の指揮ではJ1リーグ1勝5敗。能動的に連動し、パスをつなぐサッカーへ転換したが、結果につながっていない。2週間の中断期間で、残り10試合を全勝できる勢いがつけられるか。あきらめたら終わり。「執着心」で食らいつけ。

 “大手術”敢行
 「悪い状況を人のせいにするのではなく、自分がどうすれば良かったのか。2日間のオフで見つめ直してくれ」。ポポビッチ監督は8月30日、練習場での“青空ミーティング”で、選手に語りかけた。リーグ第24節FC東京戦(同29日、東京・味の素スタジアム)で4連敗。選手に考えることを求めた。
 7月末の就任から、戦術の“大手術”を敢行。豊富な運動量と素早い判断、細かいパスをつなぎ「人もボールも動くサッカー」を目指している。しかし指揮を執ったリーグ6試合のうち5試合で完封負け。ボールを支配しても得点を奪えず、勝機を逸した。
 MFフェルナンジーニョ(28)は「選手もみんな強い気持ちで、百パーセントの力を出している。FC東京戦も前半、良いプレーがあった。なぜ勝てないのか分からない」と表情を曇らせる。
 「パワー不足」
 今季2度目の監督交代となった神戸は、三浦俊也監督(46)就任後、3勝1分け。大分とは対照的に、守備重視の布陣で15位から11位へ浮上させた。三浦監督は大分戦(同24日・九州石油ドーム)後、「昨年まで守備の力となったホベルト、エジミウソンの不在でパワー不足を感じた」と話した。
 大分は素直な選手が多く、忠実に任務を遂行する。一方で、意表を突く創造性や強引さが足りない。指揮官は「美しいサッカーに挑戦しているが、その領域にまだ届いていない。走れる選手でなければならない。わたしが来たときはとても試合ができるコンディションではなかった」という。
 現在の勝ち点は10。残留ラインの15位山形との勝ち点差は17。ワンステージ制になった2005年以降、15位の最終勝ち点は35~42。大分は次節以降も連敗すれば、J2降格が決まるのは最短で第27節柏戦(26日・九州石油ドーム)。5試合を残して降格した横浜FC(07年)、札幌(08年)を上回り、リーグ最速になる。

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