大分のスポーツ

【トリニータ】監督の去就また持ち越す

[2009年07月13日 10:14]

試合終了後、厳しい表情で選手を迎えるシャムスカ監督=12日、ヤマハスタジアム

 大分トリニータのシャムスカ監督(43)の去就を懸けたJ1リーグ第17節磐田戦は12日夜、静岡県のヤマハスタジアムであった。1―3の痛い黒星。14連敗となり、J1残留への“出口”が見えない。原靖取締役強化部長は「去就についてはこれから話し合う」と明言を避けた。

 記者会見でシャムスカ監督は努めて平静さを装ったが、目はうつろ。開口一番、「非常に良いゲームができた」と強がった。「磐田は少ないチャンスをものにした。大分の方がシュートやコーナーキックの数も多く、優れていた。もちろん決めるところは決めねばならないが」
 愛する大分を悲しませるわけにはいかない。強い信念で臨んだ一戦も、勝利に導けなかった。自身の進退を聞かれるたび「最後まであきらめない」と日本語で何度も繰り返した。この日も「進退のことはこれまで何度も話してきた」と続投の意志は固かった。
 ハーフタイムには控室の外まで響き渡る、怒号に近い大声で「まだ終わってないぞ」と鼓舞。勝利への執念は選手にも伝わったが、3失点を喫した。溝畑宏社長は「悔しい。それだけ」と足早にスタジアムを後にした。
 リーグ中断期間明けの第14節川崎戦(6月20日)で連敗を止め、巻き返す“青写真”も早々に崩壊。再開後の連敗で、フロントは「負け方が同じ。閉塞(へいそく)感につながっている。サッカー自体を変えねば」と指揮官の更迭を視野に入れていた。しかし、成績の低迷もあって後任監督の見通しが立たず、シャムスカ監督の情熱に懸けた。結論を先延ばすことで、選手の奮起も期待したが、力が及ばなかった。13日以降に結論が出される。

「これから話し合う」原強化部長

 原靖取締役強化部長(41)は試合後、記者団の取材に応えた。
 ―試合の感想は。
 「後半になってすごく選手たちの動きが活性化した。希望を持てる後半だった。スタッフ、選手とも一体感を持って戦っているが、結果に表れず残念」
 ―監督の解任は。
 「宿舎に帰って考えたい」
 ―結論はいつ出すのか。
 「J1残留に向けて刻々と厳しくなっている中で、先週もスタッフ、選手が全員集まり『監督を男にしよう』と自分が話した。すごくそれに応えてくれ、気持ちの入ったゲームだった。ただ失点シーンは残念ながら改善されなかった。攻撃に関しては前田らに可能性を感じた」
 ―次節の浦和戦(18日、大分市九州石油ドーム)もシャムスカ監督が指揮を執るのか。
 「それも含めて、今から話し合う」

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