
2009年の新ユニホーム。今季もユニフォーム胸スポンサーは「空白」となりそう=パークプレイス大分センターステージ
大分トリニータは選手らの年俸の「上位チーム基準」に苦しんでいる。2008年、ナビスコ杯優勝やJ1リーグ4位の好成績で、シャムスカ監督や選手らの年俸は総額1億円を超えるベースアップ。景気低迷も追い打ちをかけ「開幕までにシーズンパスを1万席売らねば」と危機感を募らせている。
今オフの契約更改交渉で、これまでにないやりとりがあった。選手の代理人から「大分はJ1で優勝を狙うチーム。昨季は試合に90パーセント以上出ているのに、この値段か」と指摘された。原靖強化部長は「好成績でサッカー界での『立ち位置』が変わった」と痛感した。
08年の運営費はJ1で下位の約20億円。うち監督や選手の年俸ら強化費は10億円を超える。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝したG大阪の強化費は、大分の2倍以上。年俸も運営費30―40億前後の上位チームと比較されるようになった。
大分フットボールクラブは「選手が成績を上げた。球団も頑張らねば」と営業活動に必死。しかし、親会社がないうえに、不景気でスポンサーの継続も厳しい。Jリーグはユニホーム胸スポンサーにパチンコ遊技場を認めず、今季もマルハンを出せないことから「空白」となりそう。
G大阪のようにACLで結果を残すには「年俸8000万円以上の選手を5―6人抱えねば」(原部長)と試算する。しかし、大分は推定で年俸3000万円以上の選手はFW高松大樹(27)、MF鈴木慎吾(30)の2人だけ。
資金確保には年間チケットのシーズンパスが“生命線”。目標の1万席を達成すれば、前年よりも約1億円の収入増が見込まれる。溝畑宏社長は「夢の火を消してはいけない。クラブの底力が問われる」と話した。
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