大分のスポーツ

頂点へ 奇跡のトリニータ(1)

[2008年10月21日 10:22]

ナビスコ杯準決勝・大分―名古屋戦で肩を組み決勝進出を喜ぶ選手たち。中央はホベルト(3)=9月7日、九石ドーム

夢の国立 15年目の飛躍

 大分トリニータは11月1日、東京の国立競技場でヤマザキナビスコ・カップ決勝の清水戦に初出場する。大分フットボールクラブ創設15年目で初の快挙。J1リーグも3位と絶好調。リーグ下位の運営資金で、躍進を遂げた。頂点へ。奇跡を起こせ。(4回続き)


“異色”選手間の仲の良さ

 驚きだった。7月にJ2C大阪から大分へ期限付き移籍をしたFW森島康仁(21)は、選手同士の仲の良さに目を見張った。プロの世界は厳しい。個性的な選手も多い。たとえチームメートであっても、自分をアピールすることを一番に考えれば、仲良くすることは案外、難しい。
 象徴的なのは3人のブラジル人選手。森島が初先発したリーグ新潟戦(8月16日)の前日、MFホベルト(29)が修正点などをマンツーマンで約30分、熱く話してくれた。そのかいあって、森島は決勝ゴールを挙げた。
 「こんな外国人には初めて会った。『おれにボールを出せば、何かをやってやる』という外国人と、大分の3人は全く違う。みんなで助け合える。ロッカールームでも(日本人を含め)誰一人、黙っていない。本当に楽しい」
 森島は2007年U―20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)に出場。将来を嘱望される大型ストライカーだが、今季はC大阪で控えに甘んじた。「失う物はない。大分でダメなら、自分はダメになる」。焦燥感のあった若手が大分で再び輝き、初の日本代表に選ばれた。
 ホベルトは言う。「僕が加入した当初に感じたことを(森島に)同じようにやっただけ。僕の加入でポジションを失った(西山)哲平や(藤田)義明はぐずぐず言わず、『勝負は勝負』と割り切って接してくれた。彼らからチームの考え方を学んだ」。

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