大分のスポーツ

【トリニータ】森重一発、4位キープ

[2008年08月25日 10:02]

【大分ー大宮】後半41分大分、DF森重(右から3人目)がシュートを決める=九石ドーム

 Jリーグ1部(J1)第22節最終日(24日・九州石油ドームほか=3試合)川崎が千葉に1―0で勝ち、勝ち点37で5位。横浜Mは札幌を1―0で下した。大分は大分市の九州石油ドームで大宮と対戦し、1―0で完封勝ち。9試合連続の負けなしで3位の鹿島と勝ち点38で並び得失点差で4位。大分は第23節最終日の28日午後7時から、九州石油ドームで京都と対戦する。

 【大分1―0大宮評】大分がセットプレーを生かした。後半41分、コーナーキックからDF森重が右足で決勝点を挙げた。前半はチャンスをつくりながらも、引き気味になった大宮を崩せなかった。相手シュートを防いだGK西川の存在が目立った。

 9戦無敗、西川も完封
 確実に、したたかに”獲物”を捕らえた。セットプレーからDF森重真人が決勝弾。いまひとつかみ合わず、手詰まり状態が続く中、チャンスを生かした。森重は「悪い内容でも勝てるチームが強い」と胸を張った。
 得点場面は練習通り。コーナーキックでFWウェズレイが速いボールを中央へ。MF高橋大輔に当たったこぼれ球を、泥臭く押し込んだ。「幸運だった。大(輔)さんより先に触ろうと思った」と笑顔を見せた。
 北京五輪は1次リーグ3戦全敗で敗退。初戦の米国戦で決定機を外し、自分を責めた。大分に戻ると”燃え尽き”を心配してくれたMF鈴木慎吾から「これで終わりじゃない。肌で感じた世界をそのままにしてはダメ」と励まされた。
 次の目標は日本代表入りに切り替えた。シャムスカ監督は「北京五輪は森重の成長にプラスになった。早い時期に国際経験を積むことは、果実を熟させる良い機会。きょうの仕事ぶりは素晴らしい。少ないチャンスをうまくものにした」とたたえた。

 意味ある勝利
 大分トリニータ・シャムスカ監督の話 ゲーム内容が良くない中、勝ち点3は意味がある。(首位と勝ち点差2に縮まり)次の京都と、浦和との直接対決が大事。どう切り抜けるかで、順位を二つ、三つ上げることができる。
 GK西川周作(北京五輪から帰国後、初のホーム)「北京で結果がすべてと痛感した。ワールドカップ(W杯)出場を目標に、チームで結果を出し続けたい」
 大宮・樋口靖洋監督(無得点で敗れ)「大分のディフェンスラインは人に対して強い選手がそろっている」

 強さの裏に「心」の成長
 大分が絶好調だ。リーグ戦の無敗記録は9に伸びた。好調の要因はリーグ一の堅守、チームの一体感、監督の采配(さいはい)など見方はさまざまだろうが、選手たちの戦いに臨む「心」を挙げたい。
 「今は負ける気がしない。でも自分たちの力を過信せず、我慢強く戦えている」。選手内で精神的支柱であるMF鈴木慎吾は、今のチーム状況をこう表す。「誰かがミスしても責めず、カバーし合えている。特に若手選手が人間的に成長している」と…。
 リーグ戦は依然として混戦が続いているが、しっかり上位をキープ。優勝争いも見えてきた。「あくまで追い掛ける立場。目の前の勝利のため戦うだけ」。鈴木は全く浮かれたところを見せなかった。
 北京五輪を見ても、団体競技は戦術だけでなく、選手たちの心をまとめていくことが重要。その面で、シャムスカ監督を評価する声は多い。特に今季はけが人が続出。ピッチ外でもいくつかの騒動があったが、「マイナスをプラスに変えてしまう力がある」と原靖強化部長。
 もちろん選手たちもしっかり応え、夏の盛りを無敗で乗り切ってきた。リーグ戦、カップ戦ともこれから未知の重圧に挑んでいく。プレーだけでなく、選手たちの”スピリット”を感じながら見詰めていきたい。
  (運動部・三浦誠二)




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