大分のスポーツ

【トリニータ】森重ら若手が台頭

[2008年06月11日 10:16]

交代出場の小林に指示を出すシャムスカ監督(右から2人目)=3月15日・九石ドーム

 能力開発 健闘のリーグ序盤<上>

 大分トリニータは8日、ヤマザキナビスコ・カップでクラブ史上初の決勝トーナメントへ進出した。J1リーグ序盤12試合は5勝2分け5敗の暫定10位。故障者続出など多くの困難に見舞われたが、五分で終えた。28人の少数体制を逆手に取り、「能力開発」で乗り切った序盤戦を振り返る。

 「根本のボランチは大発見だった。引き気味の大宮(カップ戦)との対戦では、ゲームを組み立てる能力やパスセンスが効いた」。原靖強化部長は左サイドが主戦場だったMF根本裕一(26)のボランチ抜てきを評価した。
 けが人続出や出場停止などで、チームづくりの計算が大幅に狂った。負傷で今季未出場のMF家長昭博(21)高橋大輔(24)に加え、FW高松大樹(26)はリーグ7試合、ウェズレイ(36)は同3試合を負傷で欠場した。
 シャムスカ監督は言う。「監督は細かいところまで気を配り、選手の能力を最大限に引き出す義務がある。われわれのチームは人数が少なく、この考えを使わなければならなかった」
 複数のポジションができるポリバレント(多様化)な能力を磨くと同時に、チーム内で新たな選手を発掘。根本に加え、DF藤田義明(25)森重真人(21)MF金崎夢生(むう)(19)小林亮(25)FW松橋優(23)らが台頭した。
 中堅の高松も走り回ることで守備の貢献度が高まり、プレーの幅が広がった。日本代表の評価も高まっているという。原部長は「シャムスカ監督も”進化”した。ポリバレントな選手を加入させたが、実際にやれるかどうかは口で言うほど簡単ではない」とみる。
 若手の成長は、今季からサテライト監督に就任した松山博明、柳田伸明両コーチの存在も大きい。試合に出られない若手に目を配り、1対1で相談にも乗る。寮の門限午後11時を守っているかどうか見回ったり、一緒に海外サッカーのDVDを見ることもある。
 松山コーチは「少人数体制は、常に試合出場のチャンスと隣り合わせ。けが人によるデメリットは、若手にとってはチャンス。緊迫感がいい方向に向いている」とチーム内競争を歓迎する。

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