
謎の柱穴列(点線)も見つかった諫山遺跡
竪穴式住居跡が並ぶ「諫山遺跡」(中津市三光諫山)が県北最大の弥生時代集落であることが県教委の発掘調査で分かった。少なくとも広さは約1万2千平方メートル、住居数は100以上あり、目的不明の「柱穴列(ちゅうけつれつ)」も出土。県教委埋蔵文化財センターは「集落を調べれば当時の社会構造が分かり、九州北部や中国・四国との結び付きも解明できるのではないか」と期待している。
住居数100以上 目的不明の柱穴列
遺跡は東九州自動車道の建設予定地にあり、調査は昨年6月に開始。これまでに建設予定地の半分、約1万2千平方メートルを調べた。
同センターによると、弥生時代前期末から後期(紀元前4~2世紀)にかけての竪穴式住居跡のほか、貯蔵穴約20基、土器を捨てた穴(土器廃棄土坑)約20基を確認。国産の青銅鏡や石剣、大量の弥生土器などが出土した。
柱穴列は4カ所、延べ約200メートルにわたり見つかり、多数の柱の穴の跡が不規則に並んでいた。「他の遺跡には見られない穴の配置で、謎に包まれている。防御的な意味合いの構造物があったのかもしれない」と同センター受託事業班の小柳和宏課長補佐(52)。
あす説明会
「平安初期のものとみられる中国製の青磁(磁器)も出土し、付近に役所のような施設があった可能性がある。弥生土器には当時、瀬戸内で流行した模様『凹線文(おうせんもん)』があり、瀬戸内との文化的交流が明らかになるかもしれない」と話す。
同センターは5日午前10時半から、現地説明会を開く。初の試みとして、発掘作業の様子を見学でき、希望者は発掘作業体験(先着50人・受け付け午前10時から)もできる。参加無料。問い合わせは受託事業班担当(TEL090・8414・5805)へ。
<ポイント>弥生時代集落 竪穴式住居跡があり、稲作に伴う石包丁や米を貯蔵する倉庫(掘立(ほったて)柱建物など)が出土するのが特徴。佐賀県の吉野ケ里遺跡などが有名。大分県内では県南の大野川流域に多く、最も大きいのは鹿(ろく)道(どう)原(ばる)遺跡群(豊後大野市千歳町長峰)で、面積は約4万5千平方メートル、住居数は200を超える。
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