大分県は3日、県立美術館(大分市寿町)の基本設計(素案)を公表した。設計者の提案では、敷地の西側に配置していた管理・収蔵棟を、展示棟の北側に張り出す形にして一体の建物にする。必要な用地確保のため市道の一部を組み込む方向で検討中。駐車場用地として北側の隣接地を追加取得するため、所有する大分銀行と交渉していることも明らかにした。
建物は地上3階と地下駐車場。展示ゾーンは、1階に企画展や県美展を開催する展示室A(1067平方メートル)のほか、ミュージアムショップ、カフェを設ける。
2階には南側にあるオアシスひろば21からの屋根付き歩道橋がつながり、アトリエや研修室など創作活動に使える場にする。3階は、中央に自然光の入る中庭を設け、周囲に三つのコレクション展示室(計1178平方メートル)と展示室B(848平方メートル)を配置する。
管理・収蔵棟を別棟にする案は設計者選定委員などから「運営上非効率だ」と指摘されていたという。素案の管理・収蔵ゾーンの位置には市道があり、県は大分市に市道廃止と土地の譲渡を要請。大分市は同面積の駐輪場などの公共用地を敷地内に確保することを条件に「できる範囲で協力する」(土木管理課)としている。
駐車場用地、追加取得へ
隣接地(3855平方メートル)には大分銀行の社宅(44戸)がある。県によると、取得には土地代約6億円に加えて移転補償費などが必要。交渉は2月中に結論が出る見通しで、同行は「県の要請を受け、前向きに検討している」。
県は追加取得しても総事業費が目標の100億円に収まるよう「最大限努力する」(県立美術館構想推進局)方針。今後は県内各地での説明会や経済、美術団体との意見交換を実施。3月中に基本設計を完了する。
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