
南海地震が起きた場合の各地での揺れの継続時間を予測した分布図。赤に近づくほど揺れの時間が長いことを示す。星印はモデルとした地震の震源、まわりの波線と数値は断層面上のすべり量を表す(地震調査委員会提供、「長周期地震動予測地図」2012年試作版より)
政府の地震調査委員会は13日、周期が長くゆっくりと揺れ、震源から遠い地域に伝わってもあまり弱まらない「長周期地震動」が、南海地震が発生した場合に中部地方から九州までの各地でどの程度起こるかを予測した試作地図を公表した。
予測は1946年に起きたマグニチュード(M)8の南海地震をモデルとし、各府県庁所在地を中心に、建物に生じる揺れの大きさや継続時間などについて算出。予測地図は高層の建物がもっとも揺れやすくなる周期の「固有周期」ごとに、3、5、7、10秒での分布図を作製した。
固有周期3秒となる30階程度の高層ビルだと、大阪市此花区の舞洲近辺で、揺れの強さを示す1秒あたりの速さが約130センチ、振幅は130センチ弱となり、震源から離れた大分県庁付近でも速さは約57センチ、30センチ弱の振幅が生じるとしている。
調査委は2009年に、宮城県沖、東海、東南海の各地震を想定した予測地図を作製して公表。今回は09年の地図と合わせて、全国の地下構造モデルも作製した。担当者は「長周期地震動というのがあることを広く知ってほしい」と話している。
予測地図は、地震調査研究推進本部のホームページ(http://www.jishin.go.jp/main/chousa/12_choshuki/index.htm)で閲覧できる。
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