
野口中町に設置した海抜表示板。「住民から好評です」と友永自治会長
東日本大震災で恐ろしさを再確認させられた津波。別府市内の自治会では、自分たちが住む町の海抜(標高)を知り、万が一の際に役立てようと、独自に海抜表示板を設置する動きが出ている。
市によると、東南海と南海地震が同時に起きた場合、最大5メートルの津波が襲うとされており、満潮や大潮などの悪条件が重なればさらに高くなる恐れがある。陸地に遡上(そじょう)する津波は海抜10メートル地点に達すると想定している。
海抜が13~27メートルの野口中町では昨年夏、町内の海抜を確認したいとの声が住民から上がり、同町自治会が町内の掲示板5カ所に海抜の表示をした。
毎年、町内の地蔵や花の名所などを巡るウオーキング大会をしている同町自治会は同11月末、本年度の活動として町内に設置した海抜表示板約20カ所を回り、高い場所はどこかを知らせる活動をした。友永丈一自治会長(68)は「あまり費用もかからず、住民が知りたい情報を提供することができた」と話す。
石垣東6丁目(海抜11~34メートル)でも、自治会が夏ごろから自主的に設置を開始。集合住宅や店舗、郵便局、温泉など人が集まり、目立つ場所約20カ所に取り付けた。「どのくらいの標高か知り、安心できた」との声が自治会に寄せられているという。
市危機管理室は3月末までに、市内約1300カ所に同様の海抜表示板を取り付ける準備を進めているが、設置するのは海抜15メートル以下の地点のみ。「自分たちの地域は自分たちで守ろうと、自主的に設置してくれてありがたい。海抜を表示することで防災の意識を高めてくれるのではないか」と効果を期待している。
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