
式に出席した新成人たち=8日、別府市のビーコンプラザ
9日は「成人の日」。県内では1万2373人が大人の一員となった。東日本大震災からの“復興元年”となる2012年。各地の成人式会場で、これからのニッポンを担う大分の新成人に夢や古里への思い、震災を機に感じたことなどを聞いた。
夢は十人十色。愛媛大学生の福永大介さん(大分市)は「大学で学んでいる法律を生かし、社会の役に立ちたい」、大分高専生の高野明日香さん(臼杵市)は「人の役に立つエンジニアに」と意気込む。
「通訳や英語教師。世界に通じる仕事ができるようになりたい」と話すのは、長崎県内の大学に通う山本瀬菜さん(日出町)。茨城県内の大学で芸術活動に打ち込む幣島正彦さん(中津市)は「さまざまな人が集まる関東で刺激を受け、活躍したい」。
「子どもの手本になれる大人になりたい」。別府市のフリーター、寺崎冴里さんは「言葉遣いやマナーが悪い大人をよく見掛け、嫌な思いになる」と苦言を呈した。
東日本大震災は、若者の心を大きく動かした。
「当たり前のことを見つめ直し、家族の時間を大切にするようになった」(由布市の短大生、福良志恵里さん)、「人と人とのつながりを大事にしていきたい」(東京都内の大学に通う須賀成章さん=姫島村)と「絆」を意識した人が多く、「生きることについて考えさせられた。意味を持って毎日を生きたい」(熊本県内の大学生、松本修歩さん=玖珠町)との声も。
豊後大野市の消防士、足立貴哉さんは「災害時にどう行動すべきか、常に考える必要があると感じた」。防衛大学校生の河野健さん(津久見市)は「被災地で自衛官が働いていることに誇りを感じる。自分も人のためになりたい」。
新成人にとって古里とは―。「心安らぐ場所」。長崎県内の大学生、野内梨恵さん(日田市)は言う。愛媛大学生の坪井美咲さん(宇佐市)は「外に出て古里の自然や人の大切さが分かった。若い人が住みたい、高齢者が暮らしやすいまちになってほしい」と願う。
過疎高齢化が進む中、地域の未来を担う人材からは頼もしい声が上がった。
福岡県内の大学に通う柴田侑輔さん(杵築市)は「将来は杵築観光の手伝いをしてみたい」、高知大学農学部で学ぶ阿南沙織さん(竹田市)は「地元で農業法人を設立して活性化させたい」。佐伯市内の魚市場でアルバイトをする仲尾崇さんは「まちづくりに貢献していきたい」と話した。
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