「教師と考えに差」「進路」など目立つ
学校生活に関する子どもや保護者の悩みに耳を傾ける「大分こども教育相談室」(大分市)が、開設25周年を迎えた。寄せられる悩みの多くは「いじめ」や「友人、教師との人間関係」についてだが、近年は「進路」「教師の考えとのずれ」なども目立つ。同相談室は「孤立化が進み、悩みを聞いてくれる人が周囲にいない人が増えている」とし、相談者の心に寄り添う対応を心掛けている。
多くが いじめ、人間関係
同相談室は教員OBが1986年、県内で起きた小中学生の自殺を受けて、悩みを抱える保護者らの力になりたいと開設。60~80代の28人が電話や面談で相談を受けている。相談者の約75%は母親で、祖父母からの相談も増えている。
2010年度は186件の相談があり、内容はいじめなどの「学校生活」(35・6%)、「対人関係」(20・0%)が過半数を占めた。11年度もほぼ同じ傾向という。
具体的には▽「不登校が続き、進学先に迷っている」など不登校 19件▽「まじめだが勉強せず、集中力が足りない」など学習意欲・学習方法 19件▽「仲が良かった友達から避けられてしまう」など友人関係 16件―となっている。
一方、経済格差や親の期待の高さなどから将来を見定められず、進路に悩む人が増加。学力とは何か、どう学力をつけるかという問題で教師と保護者の考えにずれが生じ、「教師の指導方法に納得がいかない」と相談してくるケースも少なくないという。
「子どもに携帯電話を持たせたくない」「娘が家の金を盗み、インターネットの支払いに充てていた」といった相談もある。
同相談室の河野祐治室長(82)は「話をじっくりと聞くことで、最終的には相談者自身で解決法を見つけてもらえるよう努めたい」と話す。相談は月曜~金曜日の午前10時~午後5時、同相談室(TEL097・556・2100)へ。新年は10日から。
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