
おせち作りが進む工場=30日午前、大分市津守
2012年は明るい年に―。正月を目前に控えた30日、県内の商業施設やスーパーは、しめ縄や鏡餅、年末年始用の食材などを求める買い物客でごった返した。ソバの産地では年越しそばの製麺作業、食品工場ではおせち料理の製造が急ピッチで進んだ。
大きい縁起物が好調
大分市玉沢のトキハわさだタウン内にあるスーパーマーケットは、営業時間を30分早めて開店。買い物客がどっと詰め掛け、年越しそば、かまぼこ、ブリ、カニのほか白菜をはじめとした鍋物野菜などを買い求めた。
「しめ縄、鏡餅は例年よりも一回り大きいサイズが売れている」と同店。今年は東日本大震災があっただけに、「来年はいい年に」「景気回復を」との願いの表れではないか、とみる。
エビや刺し身などを買いに訪れた同市下宗方の農業、釘宮妙子さん(72)は「健康が一番。来年は災害がない年に」と話した。
手際良く出荷ピーク
弁当やオードブルなどを手掛ける「大分惣菜(そうさい)」(大分市原新町)は、同社や同市津守にある協力会社の工場で、おせちを中心に正月向けの料理計1400食を製造した。協力会社の工場では、午前9時から15人が作業。数の子、ブリの照り焼き、だて巻きなど、彩り豊かな縁起物の37品目を手際良く重箱に詰めていった。
大半は事前に予約を受け、主に大分、福岡両県内の個人向けに発送した。大分惣菜の大口武志営業課係長(31)は「精魂込めて作ったおせちを囲み、家族だんらんを楽しんでほしい」。
年越しそば作り 大わらわ
大水車で知られる佐伯市本匠の「水車茶屋なのはな」では、運営する「なのはな会」の女性たちが年越しそばの麺作りに追われた。
この日は約600人前を用意するため、午前6時からメンバー8人が総出で作業をした。こね鉢の中で十分にこねた材料を、機械で延ばして製麺。1人前用と2人前用の容器にそれぞれ生麺を入れ、特製のつゆを添えて予約者に渡した。
「そば粉は例年地元産ソバを使っているが、今年は収穫量が少なかったので他地域の県内産も合わせた」と磯川りえこ代表(62)。「地元・本匠の地域性を大事にしながら来年も頑張って活動したい」と話した。
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