
「ふくしまっ子応援プロジェクト」で来県し、臼杵市の小学生と一緒にアトラクションを楽しむ福島県南相馬市の子どもたち=25日夜、臼杵市の野津中央公民館
東日本大震災で大きな被害を受けた福島県南相馬市の小学生30人が25日、3泊4日の日程で来県し、臼杵市野津中央公民館で歓迎パーティーがあった。「ふくしまっ子応援プロジェクト」として、大分県内の9団体でつくる実行委員会が企画。子どもたちは夕食を囲みながら歌やとんち話などで地元の小学生と交流、大分でのクリスマスを楽しんだ。
南相馬市では津波被害などで636人が死亡、現在も10人が行方不明。小中学生の約6割は市外に避難したままで、半数の学校はまだ再開していない。東京電力福島第1原発事故の影響で屋外での授業は実施されず、外で遊ぶ子どもの姿はほとんどないという。
実行委は「のびのびと遊べる機会をつくり、大分県民と触れ合うことで、見守られているという安心感を持ってほしい」と、今秋からプロジェクトを準備。県民から約230万円を募って希望者を招待した。
南相馬市内7校の小学5年生たちがバスで到着すると、地元のボランティアや小学生ら計100人が拍手で出迎えた。
実行委員長の幸紀人・県ボランティア連絡協議会副会長と中野五郎・臼杵市長が「震災で大変つらい体験をし、今後も試練はあるだろうが、楽しい思い出をつくって力にしてほしい」と歓迎。吉四六さん村グリーンツーリズム研究会のメンバーが手作りした食事を味わい、プレゼントの贈呈などで親睦を深めた。
原発から半径20キロ圏の警戒区域に自宅があり、市内の仮設住宅で暮らす門馬(もんま)樹生(たつき)君(10)は「仮設住宅は狭くて大変。早くジェットコースターに乗りたい」。津波で自宅が全壊し、校舎が流され近隣校の仮設校舎で学ぶ佐藤絵(かい)君(10)は「いろいろ壊れて悲しかった」としながらも、「大分は初めて。楽しみにしていた」と笑顔を見せた。
福島の子どもたちは臼杵市内の農家などに宿泊。28日まで、同市佐志生小児童との餅つき大会や大分、別府両市で温泉、遊園地、水族館などを楽しむ。
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