
キャリアカフェのセミナーで先輩からアドバイスを受ける3年生ら=12月中旬、大分大学
2013年春卒業予定の大学生・大学院生らの就職活動が、例年より2カ月遅れで始まった。企業の広報活動開始日が変わったためで、学生からは「企業研究の時間が少なくなり不安」「先輩のスケジュールと違うので戸惑う」などの声。会社説明会は県内外で次々に開かれており、学生たちは手探りで“短期決戦”に臨んでいる。
日本経団連は今年1月、学業への負担軽減を目的に、採用選考に関する企業の倫理憲章の見直しを発表。企業の広報活動開始日をこれまでの10月1日から12月1日に改めた。選考開始は翌年4月1日、内定日は同10月1日以降というスケジュールは変わらない。
大分市で17日にあった企業の合同説明会には、県内外の学生約600人が参加。真新しいスーツに身を包み、緊張した面持ちで25社のブースを回った。
「実験的に就活時期がずらされた気がして最初は戸惑った」という大分大学経済学部3年の泉ちひろさん(21)は「福岡であった説明会では学生たちの勢いがすごく、みんな必死なんだと思った」。大分へのUターンも検討する九州産業大学経済学部3年の安田優志(まさし)さん(20)は「今年の就活はきついと言われるが、考えないようにしている。早く自分が何をしたいかを明確にしたい」と話した。
大分労働局が県内の大学・短大など7校を対象に実施した抽出調査では、12年春の卒業予定者の就職内定率は10月末現在で前年比1・7ポイント減の38・0%。13年春に向けた就職活動についても、ヨーロッパの経済状況や長引く円高などの影響で「かなり厳しい状況」とみている。
大学側は就職支援に力を注ぐ。大分大学の「キャリアカフェ」では、既に内定を得た4年生らが自らの経験を3年生らに伝授。「自分に本当に合う会社なのか、疑って調べることも必要」「会社説明会に参加しただけで満足しないで、積極的に企業に質問をして」などとアドバイスする。
同大キャリア開発課は「活動期間が短いからこそ、企業を見抜く目を養ってほしい」としている。
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