
正月に向けておせちを選ぶ女性客=20日午後、大分市のあけのアクロスタウン
もうすぐ正月。県内の小売店や仕出屋などでは、おせち商戦が最盛期。各店とも「売り上げは例年並み」とするが、平均価格より高めの3万円ほどの商品も好評。核家族や共働き家庭が増える中、ある営業担当者は「市場は拡大傾向」としており、各店は年末に向け、さらなる売り上げアップを期待している。
地元の料亭やホテルなどが作るおせち21種類をそろえた大分市のあけのアクロスタウン。平均単価は、昨年より1500円高い1万6千円。「すでに完売の品もあり、大皿のオードブルが人気。2、3個買う人も多い」という。ピークは予約販売終了(25日)間際のこの3連休とみている。
仕出し業「藤田屋」(別府市)の藤田光男社長(63)は「核家族化や、正月から営業する店が多くなった影響で、おせちは小型化の傾向がある。一方で、4万円近い高価なものもよく出る」と話す。「形式的に用意する人も増えているが、おせちにはいわれや意味がある。豊後、豊前など地域でも趣向が違う」と、顧客ニーズに応えたこだわりのおせち作りに力を入れる。
「出足は好調だった。年末に向け、また注文が急増しそう」とするのは、大分市の大分東洋ホテル。上顧客向けの3万円の数量限定特製おせちは完売。和洋折衷や中華もあり、2万円の2段のおせちが売れ筋という。
大分市内の小売店でおせちを選んでいた同市横尾の相良貴美子さん(63)は「30日まで仕事で、準備する暇がない。夫婦2人分、1万5千円以内で買いたい」。
ある営業担当者は「不景気だと海外旅行などを控えて、正月は家で過ごす人が増える。おせちは豪華に新春を彩りたいという人も多く、年の瀬ぎりぎりまで売り上げは伸びるだろう」とみている。
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