
トマトを生産するローソンファーム大分の設立報告で県庁を訪れた新浪剛史ローソン社長(右から2人目)。右端は広瀬勝貞知事=14日
コンビニチェーン大手のローソンは、大分県宇佐市でトマトを栽培する農業生産法人「ローソンファーム大分」を設立し、14日、県内店舗へのトマトの供給と販売を始めた。ローソンは生鮮野菜販売に力を入れており、商品となる野菜の一部を自社グループの農場で作っている。県内でも近年は流通・外食企業の農業参入が相次いでいる。
豊後大野では白菜を予定
ローソンによると、農場開設は全国で4カ所目。来年2月には豊後大野市でも白菜農場を開く予定だ。
ローソンファーム大分は、地元でイチゴ栽培などを手掛けるアクト・玄々堂グループ(宇佐市)とローソン、青果卸のRAG(東京都)の3社が共同出資で設立。南宇佐地区のハウス計65アールで年間約100トンを生産する。来年度中に1・5ヘクタールに広げ、イチゴなどの生産も検討する。
収穫したトマトは県内の142店舗のうち生鮮野菜を扱う42店舗(10月末現在)で販売。将来的には九州内や関西の店舗への供給、サンドイッチの具材としての活用も見込む。
コンビニでの生鮮野菜販売は「女性の来店や他の食材・調味料の売上高アップにつながっている」と同社広報。昨年から千葉県や鹿児島県、北海道でダイコンやニンジン、ジャガイモなどを生産しており、今後も全国で農場開設を進める。
ローソンは2007年に県と「地域協働事業に関する包括協定」を結び、最近では宇佐・中津空揚げの商品開発や県産高糖度甘藷(かんしょ)の焼き芋販売などを手掛けている。
14日に県庁を訪れた新浪剛史社長は「大分県は農業に熱心に取り組んでおり、(連携して)まだまだ多くのことができるのではないか」と期待感を示した。
<メモ>流通・外食業界では近年、安全・安心をPRできる食材の確保などを目的に、直営農場を開設する企業が増加。県内では居酒屋チェーンのワタミが臼杵市で、流通大手のイオンは九重町で野菜を生産。地場では回転ずしチェーンのめいじん(大分市)が同市に設けている。
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