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【日出新聞】イノシシから農家を守ろう

[2011年12月14日 09:41]

くくりわなを手に設置方法を教えてくれた町猟友会の平山好見副会長

行政 捕獲報償金を大幅増額

 イノシシによる農作物被害を食い止めようと、日出町は本年度、1匹当たりの捕獲報償金を6千円から1万5千円に増額する対策を始めた。近隣市町村に比べ、町内での捕獲数や被害額はまだ少ないが、町は「手が付けられなくなる前に根絶しよう」と地元猟友会と力を合わせ、農家を守る取り組みに乗り出している。
 近年、町内の住宅街ではたびたびイノシシが目撃されるようになり、住民からの問い合わせが急増。町農林水産課によると、背景には(1)耕作放棄地が多くなり、隠れがが多くなった(2)天敵となる動物(野犬など)が減った(3)山に餌が無くなり、人里に下りてくるようになった―などが考えられるという。
 そこで、捕獲報償金を通年で出し、猟友会メンバーの士気を高める策を考案。狩猟解禁となる猟期(11月1日~3月15日)以外でも私有のわなを使えるようにするなど、それまでの制度も緩和した。
 結果、今年4月から10月までの猟期以外で捕獲したイノシシは188匹を記録。同じ期間では、2008年度に2匹、09年度は21匹、10年度は32匹のみだっただけに、「取り組みは大成功」(同課)となった。12月7日現在では、250匹を捕らえている。
 町は、来年度以降も有害鳥獣駆除対策に力を入れる方針で、シカなどにも報償金を出す検討をしている。同課は「今後もあの手この手で有害鳥獣駆除を推進したい」としている。

猟友会 わな免許取得者増える

 近年人里での目撃が増えているイノシシ。猟銃による狩猟制限が年々厳しくなる中、わな免許を取得する猟師が増えている。今年に入り、日出町猟友会には新たにわな猟を始めた16人が加入。総勢58人となった。いずれもイノシシに田畑を荒らされるなどの被害を受けたことが主な取得理由で、有害鳥獣対策への機運が高まっている。
 町猟友会の平山好見副会長(73)は、地元農家から「イノシシに一度田んぼに入られると何もかも荒らされて死活問題。何とかならないか」との相談を受け、自宅近くの大神地区などでわなの設置を始めた。
 主に、果物などの餌でおびき寄せて金属製のおりに閉じ込める箱わなや、鳥獣の通り道にワイヤを仕掛けて片足をつり上げるくくりわなを山中などに設置。毎日のように掛かってないかを確認する見回りを続けている。
 「足跡やふんなどで、普段どういったルートを通っているかを読むことが肝心。最近は賢くなっていて、一度しくじると二度と来ない。一晩で田畑に植えた農作物が消えたこともある」と平山副会長は警戒する。
 町農林水産課によると、町内の有害鳥獣による農作物被害額は近年急増。2007年度までほとんど被害は確認されなかったが、08年度の204万4千円、09年度の781万6千円、10年度の720万1千円と、農家を苦しめている。
 平山副会長は「わな免許は簡単に取得できる。講習会などの機会を増やして新たに免許取得者を増やし、農家の不安を解消していきたい」と話している。

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