大分県教委が4月に実施した小5と中2への学習意識調査で、「自分にはよいところがある」といった自己肯定感の強い児童生徒ほど成績も高い傾向があるとの結果が出た。年齢が上がると自己評価や将来への希望がしぼむ傾向も見られた。県教委は「子どもが自信や目標を持てるよう教職員ら周囲の大人の接し方をさらに工夫したい」(義務教育課)としている。
調査は学力を点検する基礎・基本定着状況調査に併せて実施。▽起床時間などの生活習慣▽自分自身のこと▽学習習慣の3テーマで計35項目の質問をした。
成績を上位からA~Dの4層に分けて分析。「自分は先生から認められていると思う」とした割合は、小5でA層(69・3%)とD層(47・5%)で21・8ポイントの差があった。中2では27・9ポイント差になり、全項目の中で特に大きな開きが出た。「自分にはよいところがあると思う」も小5、中2とも15ポイント以上開いた。
県教委は「ノートの取り方など身近な取り組みをはじめ、子どもの頑張りや発想を周囲の大人が積極的に評価するよう学校と家庭で連携を強めたい」とする。
一方、中2で「将来の夢や目標を持っている」とした割合(70・6%)は小5より19ポイント下回った。
大分大の山崎清男理事・副学長(教育経営学)は「児童生徒が学びに向かう意欲を高める取り組みが、学校現場にはもっと必要だ。一人一人の進度に応じた指導や、職業の多様さを教えるキャリア教育の充実が課題になっている」と指摘する。
読書習慣に関する質問では、「本を読んでいる(マンガ、雑誌を除く)」が小・中ともA層とD層で20ポイント以上の差が出た。「新聞記事を読んでいる」の割合は小5(32・2%)、中2(23・7%)とも全国平均を10ポイント近く下回った。県教委は「国語力アップ」を重要課題の一つに挙げており、「学校図書館を活用しながら活字に親しむ機会を増やしていく」としている。
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