
水田の鳥獣被害対策を検討する住民と県の担当者ら
住民と行政、猟友会が共同で鳥獣被害対策を実施する県のモデル事業「戦う集落」の取り組みが佐伯市大越で始まった。田畑を荒らすイノシシやシカなどによる被害を減らすため、重点的に防護柵を設置し、捕獲を強化する。地域ぐるみで有害鳥獣を集落に呼び寄せない環境づくりにも力を入れる。
これまで各自が防護ネットの設置などに取り組んできたが効果はいまひとつ。足並みをそろえた対応をしていくことで根本的な解決を目指す。
延長約11・2キロの金属柵(高さ1・8メートル)で耕地を囲み、侵入を防止。猟友会と出没場所などの情報を共有して効率的な駆除を進め、鳥獣の呼び寄せにつながる耕作放棄地の草刈りなどを徹底する。
柵の設置費用約5千万円は住民の負担と国の交付金を活用。工事は昨年度から始め、進捗(しんちょく)率は57%。来年度内の完成を目指している。
第1回の会議をグリーンピア大越で開き、県南部振興局職員が事業内容を説明。松本新示区長は「水稲の被害が多く、穂を食べられてしまう。いろいろ対策をしてきたが、よい決め手がなかった。被害ゼロを目指したい」と話した。
同地区は山間部に位置する29世帯・61人(2010年6月時点)で小規模集落の一つ。耕地は主に水田で大越川沿いに計14ヘクタールが点在している。
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