
街頭活動で、結核の“押さえ込み”に取り組む関係者=9月28日、大分市中心部
県内の結核罹患(りかん)率が3年連続で全国平均を上回っている。県内、全国とも年々、患者数は減る傾向にあるが、県健康対策課は「毎年、2千人以上の死者が出ており、現在でも国内最大級の感染症であることは間違いない。定期的なエックス線検査・撮影などで早期発見、早期治療に努めてほしい」と呼び掛けている。
同課によると、県内の人口10万人当たりの罹患率は▽2008年 23・8(全国平均19・4)▽09年 21・9(同19・0)▽10年 19・3(同18・2)。08年は全国ワースト5位。09年は7位、10年は11位だった。10年に新たに結核と診断された県内の患者は231人で、うち66・7%が70歳以上の高齢者。
大分県は1970年前後、罹患率が全国ワースト1位だった時期が続いたことから、同課は「当時、結核菌を保有した人が高齢化によって免疫力が弱まり、発病しているのではないか」とみている。
結核による死者は、全国で2126人(10年)、県内は19人(同)。「09年に流行した新型インフルエンザの死者は全国で202人。通常のインフルエンザでも死者は年間800人ほどといわれ、結核は倍以上」と同課。一方で、死者の多くは、高齢者や、他の病気を併発しており、「薬によって完治するケースが多いことを知ってほしい」とする。
10年の罹患率でみると、大阪がワースト1位で、東京が3位。同課は「栄養状態が悪い大都市の貧困層で広がっているようだ」とみており、バランスの取れた食事や、十分な睡眠など健康的な生活をすることが予防につながるとしている。
県内では、結核予防週間(9月24~30日)に合わせた街頭活動による啓発や、高齢者施設の入所者への検診補助などで結核の“押さえ込み”に取り組んでいる。同課は「定期的な検査が有効。体がだるい、せきが止まらないなどの症状があったら、結核を疑い、医療機関を受診するようにしてほしい」と話している。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()