
「自然豊かな大山川再生町民会議」(仮称)の設立に向けて検討する出席者=日田市大山町
日田市の大山、三隈両川の水量増加運動が進んでいる中、大山川が流れる同市大山町の住民有志が、町内単独の運動組織「自然豊かな大山川再生町民会議」(仮称)の設立に向けて動き始めた。運動の機運を高めるためで、9月30日夜に大山公民館で設立発起委員会を開催。約30人が集まり、組織を立ち上げる方向で決定した。
大山川では同川ダム取水堰(ぜき)に流れ込む水量約8・4億トン(年間)の約9割を発電用水に利用。河川流量は毎秒で春夏4・5トン、秋冬1・8トン。市町村合併前の旧大山町を挙げて水量増加運動を展開し、2002年に現在の流量を取り戻した。
合併後も市全体で運動し、さらに毎秒10トン流すように九州電力らに要望。9月26日に放流量を段階的に増やす実験「フラッシュ放流」が始まった。運動も終盤に入ったが、前回運動の中心メンバーは「住民周知も足りず、盛り上がりに欠ける」と痛感。今回も住民の機運を高めて声を届けようと、住民組織の設立を考えたという。
発起人代表は2度の水量増加運動に関わるNPO法人「大山水環境アスリート」の森和恒理事長(70)。設立発起委員会で「上流域のわれわれが声を出すべきだ。知恵を結集させて運動を引っ張る新組織をつくりたい」と呼び掛け、出席者は設立することに合意した。
活動の展開案として(1)毎秒10トン放流と、松原ダムへの清流バイパス導入を要求(2)住民の節電対策(3)総決起集会の開催(4)毎月15日を「大山川の日」に制定―などを考えている。
今後は立ち上げ準備委員会を開き、正式な発足を目指す。森発起人代表は「もう一度情熱を燃やして活動し、住民が一体になるようにしたい」と話している。
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