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減少傾向だがなお3554匹

[2011年09月24日 14:52]

犬を抱き笑みを浮かべる特別養護老人ホームの利用者(中央)。「癒やされるだけでなく、機能が回復した人もいた」と獣医師の村岡隆一さん(左)

 引き取り手がないまま殺処分される動物が後を絶たない。2010年度に犠牲になった犬と猫は、県内で計3554匹。減少傾向にあるものの、安易な理由で保健所に持ち込まれるケースが多いという。県食品安全・衛生課は「最期まで人間を信じている動物を処分するのは本当につらい。飼うなら責任を持って飼ってほしい」と訴えている。

 県によると、特に猫は、犬と違って登録制度などの法整備が進んでいないことや、つないで飼う習慣がないこと、譲渡会がないことなどから、殺処分数がなかなか減らないという。
 猫は年に3回まで出産でき、放し飼いや野良猫への無責任な餌やりで次々に増える。「室内でも、上下に移動できるよう工夫すればストレスを感じさせずに飼える。不妊措置も大切。餌を与えるだけでは愛護にならない」と同課。
 少しでも多くの命を救おうと、県などは、獣医師やボランティアらによる触れ合い教室などを開催。各幼稚園や小学校などを訪問し、動物に親しみながら、命の大切さや正しい飼い方などを学んでもらっている。
 臼杵市の獣医師、村岡隆一さん(43)は10年以上前から、市内外の高齢者施設で、利用者と犬との触れ合い活動を続ける。2カ月に1度訪れる同市の「緑の園特別養護老人ホーム」では9月中旬、利用者10人ほどが参加した。お年寄りたちは膝に乗せた小型犬が落ちないよう優しくなでたり、昔飼っていた動物の話をしたりと、和やかな雰囲気。
 「ほとんどしゃべらなかった人がよく話すようになり、笑顔も増える。リハビリにもつながっている」と同施設の介護士麻生恵子さん(51)。村岡さんは「生き物同士だからこそ、本能的な刺激を与えられる」と感じている。
 26日まで動物愛護週間。県食品安全・衛生課の担当者は「殺処分の日も、犬たちはしっぽを振って純粋な目でこちらを見てくる。どうか自分の責任を動物になすり付けないで」と話す。

   
 メモ 
県は、2008~17年度までの10年間で殺処分を半減させるなどとした動物愛護管理推進計画を策定。犬の処分数は10年度、2065匹に減らすとの目標に対し1086匹だった。一方、猫の処分数は2444匹の目標に対して2468匹で、横ばいの状態が続いている。

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