
大分市教委が配置する非常勤講師を生かし、チームティーチングを展開する大分市の金池小学校=14日
県教委が4月に実施した小5、中2の基礎・基本の定着状況調査で、県内の小・中学生の約4割がいる大分市の偏差値が5教科すべてで向上。県全体の成績アップの大きな要因になった。同市は学校数が多く、規模もさまざまで指導に苦労もあるが、数年前から教員同士の授業観察や小中一貫教育に力を入れて学力向上に取り組んできた。
調査の対象教科は▽小5 国語、算数▽中2 国語、数学、英語。
大分市は2010年度まで3年間で、偏差値50を超えたのは08年度の小5算数と09年度の中2英語だけだったが、本年度は小5国語以外の4教科でクリアした。学習指導要領が求める基礎・基本の理解基準を示す「目標値」を全教科・項目で超えた学校数は、小5が10年度の5校から最多の9校、中2は4校から8校へそれぞれ増えた。
市教委は学力向上対策として▽授業の公開と公開を通じた研究会の開催(02年度から)▽習熟度別指導などを充実させるための非常勤講師配置(06年度から。本年度は小学校に20人)▽07年度に開校した賀来小・中学校をモデルにした小中一貫教育の全校展開と、小・中教員の乗り入れ授業推進―に取り組んでいる。
学校現場からは「教員同士が授業を積極的に観察し合うことで授業力が磨かれ、児童の学力向上にもつながっている」(金池小)と取り組みの手応えを感じる声が聞かれる。
ただ、3教科の偏差値は県平均と同じか下回った。小5国語は県平均と同様に04年以来、偏差値50を超えていない。市教委教育指導課は「調査は毎年異なる児童生徒が受けるため成績の変動も予想される。小5国語は学校図書館の活用を進めるなどし、引き続き学力の底上げに取り組んでいく」としている。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()