
山中でシカのふんを探し、調査地点の選定をする市職員ら
豊後大野市は本年度からシカの個体数調査に乗り出した。シカによる農作物被害対策の一環で、市内5カ所でシカのふんの数を定期的に調査。おおよその個体数を割り出し、対策に役立てる。
シカの個体数は県が各地で調べているが、市内19カ所の調査地点のうち、毎年調査が行われているのは緒方町尾平鉱山周辺の6カ所のみ。他の地点は5年に1度となっている。同市では近年、市南部を中心にシカによる農作物被害が増加しているため、市は独自調査に乗り出した。
7月から調査地点の選定を行い、特に被害の多い三重、清川、緒方各町の5カ所に決めた。熊本県内の業者に委託し、9月から12月上旬にかけて調査を行う。事業費は約71万円。
同市のシカやイノシシなどによる農作物被害額は、2010年度は約3500万円。捕獲数は4050匹(イノシシ2449匹、シカ1601匹)となっている。
市は被害拡大を防ごうと、捕獲報償金制度や電気柵の購入補助制度などを設けている他、国の緊急雇用創出事業を活用して結成した鳥獣害対策専門のパトロール隊(4人)に電気柵の設置指導などを委託。対策に力を入れている。
市農林整備課は「被害額は通報があったものだけで計算しているので、実際はもっと多いはず。調査は毎年行い、対策の効果検証などに役立てたい」と話している。
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