
「モノクロ写真を楽しみたい人を手伝いたい」と話す高市さん
別府市中心部の商店街「楠銀天街」でカメラ店「桜カメラ」(千代町)を営む高市保さん(76)は、店の近くにモノクロ写真の現像所「くすぎんくらぶ」を開いた。デジタルカメラが普及する現在、モノクロ写真を専門とする現像所は全国的にも少ない。高市さんは「モノクロ写真を楽しみたい人を手伝いたい」と話している。
現像所は商店街の空き店舗(約20平方メートル)を改修した。部屋の一番奥に現像、焼き付けに使う暗室を作った。暗室以外のスペースには、高市さんが集めてきた昭和のフィルムカメラ約100台や、カメラに関する雑誌などが並んでいる。
スペースは今後、写真展の会場や地域のコミュニティーの場などとしても利用してほしいという。
高市さんがカメラと出合ったのは杵築市で過ごした中学時代。写真好きだった学校の先生の影響で、二眼レフで遊ぶようになり、カメラにはまった。20歳の時別府市のカメラ店に就職。1983年に独立し、「桜カメラ」を開いた。
店ではデジタルカメラも取り扱うが、「人工的な美しさのデジタルより自然のままを写し出すフィルムが好き。満足できる写真はなかなか撮れないが、そこが面白い」と話す。
長年親しんできたモノクロ写真が姿を消しつつある現状を悲しく思い、商店街の活性化を兼ねて、現像所を開くことにした。
現像所は会員登録(千円)をすれば、暗室と現像、焼き付けに必要な道具を使用できる。経験がない人は、高市さんが作業の仕方を教えるという。高市さんに任せる場合は別途料金が必要。
くすぎんくらぶは利用者がいる時だけ開く。問い合わせは桜カメラ(TEL0977・23・5231)へ。
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