
秘湯「鍋山の湯」へ通じる市道はフェンスで閉じられ、今も立ち入り禁止となっている=30日、別府市明礬
別府市明礬(みょうばん)の山中で昨年9月、神戸市の看護師横手宏美さん=当時(28)=が殺害されているのが見つかった事件で、大分県警は30日までに、神奈川県警が別の事件で逮捕し、起訴された無職安藤健治容疑者(33)が関与した疑いが強まったとして、死体遺棄容疑で逮捕状を取った。大分県警は31日にも安藤容疑者の身柄を事件の捜査本部がある別府署に移し、容疑が固まり次第、逮捕する方針。横手さんが殺害された経緯についても慎重に調べる。
死体遺棄容疑 DNA一致
捜査関係者によると、現場からなくなっていた横手さんの携帯電話のSIMカード(電話番号などの情報が記入されたICカード)を、安藤容疑者が所有する携帯電話に入れて使用した形跡があることから捜査線上に浮上。横手さんの遺体の衣服から採取した唾液などとみられる遺留物のDNA型が、安藤容疑者のDNA型と一致したもよう。安藤容疑者は大分県内の出身で、事件当時は別府市内の家族の家に帰省していたという。
捜査本部によると、横手さんの遺体は昨年9月4日、市道脇の雑木林で発見された。横手さんは軽乗用車で、九州の温泉などを巡る一人旅をしており、この道は山中にある秘湯「鍋山の湯」に通じていた。
司法解剖の結果などから、8月31日夜に首を絞められて殺害されたとみられている。現場付近には横手さんの軽乗用車が残され、衣服の一部やバッグなどの所持品がなくなっていた。
安藤容疑者は今年5月、神奈川県川崎市内の女性会社員(43)の部屋に侵入、女性の顔を殴るなどして現金約1万9千円などが入った財布を奪ったとして、神奈川県警が逮捕、傷害などの罪で起訴され、公判中。
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