
気温が高い日が多く、県内では熱中症による救急搬送が急増。街中で日傘を差して歩く女性=6日午後、大分市内
県内で熱中症による救急搬送が大幅に増えている。県の集計によると、7月の搬送者は昨年に比べて3割以上増え、その大半はお年寄り。県は「熱中症が最も多いのは、これからのシーズン。特に体内の水分量が少なく、暑さを感じる感覚が鈍くなっているお年寄りは、温度管理や水分補給に気を付けてほしい」と呼び掛けている。
県消防保安室によると、県内で7月に熱中症の疑いで搬送されたのは213人。2009年の65人、10年の161人に比べ、大幅に増えている。大分地方気象台によると、大分市で最高気温が30度以上の真夏日は22日と平年(19・1日)より多かった。
搬送者のうち、65歳以上のお年寄りは121人で、全体の56・8%を占めた。搬送者には含まれていないが、7月23日には日田市前津江町のビニールハウス内で農業女性(90)が、熱中症の可能性がある心筋梗塞で死亡している。
県健康対策課は「熱中症は屋外だけでなく、屋内でも多く発生している」と指摘。原発の運転が止まって全国的に「節電の夏」となっているが「エアコンや扇風機を適度に使うことは有効。冷房の風が苦手なお年寄りは、温度や風向きを調節するなど工夫をしてみては」と呼び掛け。九州電力大分支社も「過度に節電をするのではなく、無駄な電気を使わない『省電』の範囲内で協力してほしい」とする。
同気象台によると、8月の県内は、高気圧に覆われ、平年より気温が高くなる見込み。
県健康対策課は「気温がそれほど高くなくても、急に暑くなったり、風の弱い日などは特に注意が必要。体調が悪い時は、早めに病院で受診するよう心掛けてほしい」としている。
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