定例県議会
大分県は28日、大分市寿町に建設する県立美術館の整備方針案を公表した。展示スペースは県立芸術会館(同市牧緑町)の約3倍の3400平方メートルとし、市道を挟んで隣接するいいちこ総合文化センターと屋根付き歩道橋(ペデストリアンデッキ)で結ぶ。
同日の県議会総務企画委員会(予算特別委員会分科会)で説明した。議員からは「建設への県民理解が不十分だ」といった意見が相次いだが、事業費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案は「県民意見を踏まえて、よりよい施設整備をする」との要望を付けた上で全会一致で可決した。
芸術会館の展示スペースは「県立美術館としては全国的に見ても狭い」と指摘されていた。方針案では▽常設展示室 1200平方メートル▽企画展示室 1100平方メートル▽県民ギャラリー 850平方メートル―を設け、大きく拡充する。収蔵スペース(2300平方メートル)も芸術会館の3・3倍を確保する。
ペデストリアンデッキの設置は、JR大分駅から徒歩で来る場合の利便性や中心部商店街との一体的な利用を狙う。駐車場は文化センターの必要台数や周辺の民間駐車場(約2千台)の状況を踏まえ、早ければ年内に計画を示すとした。
整備事業費(約100億円)のうち、本体施設の工事費は他県の施設を参考に「80億円以内」とした。県は6振興局単位で方針案の県民向け説明会を開く。
委員会では議員から「震災発生で県民の思いは美術館建設より防災体制強化に移っている」など早期整備に慎重な意見が出た。このため委員会として要望を付けることにした。県議会事務局によると、予算審議での要望の付記は1995年のビーコンプラザ(別府市)以来という。
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