
宇都宮務さん(左端)の手ほどきを受けながらバケツに苗を植え付ける安岐小の児童たち
国東市の安岐小学校(岡松寛校長、234人)は、本年度の総合学習の時間を使い、生産地が国内で同市だけになっている「七島イ」の栽培を始めた。5月27日、同校で6年生の児童40人が植え付け作業。市教委は「市内の学校で栽培するのは初めてではないか」と話している。
七島イは畳表に使うカヤツリグサ科の植物。国東半島一帯が一大生産地だったが、現在は生産農家が10戸を下回る。昨年は文化庁が全国の文化財の材料として七島イを使うため、生産地を「ふるさと文化財の森」に設定したが、担い手不足で消滅も危ぶまれている。
岡松校長は「七島イの生産を体験することで農業の大切さや郷土愛を育みたい」と理由を説明。授業の協力者として、60年ほど生産に携わり、日本特産農産物協会の地域特産物マイスターに県内で初めて認定された宇都宮務さん(74)に依頼した。
七島イは児童一人一人がバケツで育てることにしており、同日は土作りからスタート。手を真っ黒にしながら培養土と水を混ぜ合わせた後、宇都宮さんの手ほどきを受けながら約20センチの苗を5株ずつ植え付けた。
宇都宮さんは「子どもらは手際良く、なかなか筋がいい」と太鼓判。平塚真菜さん(11)は「大きく成長するのが楽しみ」と笑顔で話した。
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