
就職活動について、キャリア開発課の職員に相談する学生たち=大分市の大分大学キャリア開発課
来春卒業予定の大学生らの就職活動に東日本大震災の影響が出ている。被災学生に配慮するなどした大手企業の選考が1、2カ月ほど遅れており、県内の学生たちは例年と違う手探りの就職活動。採用活動が大手企業と同時もしくは先行する形となった県内の地場企業も大手企業と学生の動向を気に掛ける状況が続いている。
就職支援サイト「リクナビ」を運営するリクルートが4月に同サイトに登録する企業約8千社に調査したところ、従業員規模5千人以上の大手企業のうち35%が採用選考について、5、6月以降に延期または未定と回答。従業員規模にかかわらず延期などの対応を取った企業は九州・沖縄で6%だったのに対して、関東では25%に達した。
大分大学経済学部4年の吉瀬大輝さん(21)は「全国採用をしている大手メーカーにエントリーシートを出したが、選考時期が延期になり結果は返ってこないまま。九州で働ける企業から内定をもらったのでそこに決めた」。震災の影響で採用が遅れている九州の企業を第一志望とする同大工学部4年の谷村祐史さん(24)は「書類の締め切りが1カ月弱遅れている。間延び感はあるが準備期間と思うことにしている」と話す。
同大学のキャリア開発課は「焦る学生も多いかもしれないが、自分のこだわりがどこにあるのかを見つめ直すことが大切。柔軟性や対応力が必要になる。不安がある場合は相談に来てほしい」とアドバイスする。
戸惑いは県内企業も同じ。トキハ(大分市)の人事担当者は「先に内定を出した学生が、大手企業に受かればそちらに流れてしまうのでは」と話す。例年は全国採用の企業と同時期に学生を選考していた別の企業は「今年は内定を出した後に大手の選考があるので、どうなるかわからない」と読みにくい学生の動きに不安を口にする。
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