
「飲んだらのれん」。県警は取り締まりや、さまざまな啓発を通じて飲酒運転の撲滅を目指している=大分市府内町の居酒屋
「酒に酔っていないと思った」―。県警は飲酒運転撲滅を図るため、摘発者100人に実施したアンケートの結果をまとめた。軽い気持ちでハンドルを握ったものの、ほとんどが後悔。免許取り消しなどの処分が生活や仕事に及ぼす影響は大きく、結果の重大さにショックを受けている実情が浮かび上がった。
県警は2010年7月から11年2月までに酒気帯びや酒酔い運転で摘発された人を対象に聞き取り。動機や飲酒の習慣、罰則への認識などを調べた。
県警交通企画課によると、飲酒運転をした理由は「酔っていないと思った」(21人)、「近くだから」(12人)、「食事や買い物で」(10人)、「捕まらない」(9人)―など。「酒が残ると分かり運転が怖くなった」(48歳女性)「捕まらないと思っていた。ばかなことをした」(34歳男性)などと答えた。
悲惨な飲酒事故を受け、道交法などの厳罰化が進んだ。酒酔い運転は5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるなど罰則が強化され、行政処分も呼気1リットル中0・25ミリグラム以上のアルコールが検出され、酒気帯び運転で摘発された場合、免許取り消しの上、2年間は再取得できなくなった。
罰則の強化を知らないと答えた人は12人にとどまったのに対し、行政処分については32人が知らなかったとし、認識の差が出た。「免許がなくなったら仕事ができなくなる」(47歳男性)など後悔の声が目立つ。
飲酒習慣をみると「毎日飲む」が40人に上った。「自分はアルコール依存症だと思う」とした人も22人おり、13人は立ち直るための支援を希望。県警は、繰り返し摘発されたり、自己申告や家族からの相談で判明した「常習飲酒運転者」対策として、10年9月からの7カ月間で計68人を断酒会に紹介するなどした。
県警は「取り締まり強化や効果的な広報啓発に加え、調査結果を交通安全教育に生かしていきたい」としている。
飲酒運転の摘発状況 県警によると、2000年に3786人だった摘発者は10年には350人、事故も197件から49件に減った。減少傾向にはあるが、ここ数年に限ると摘発者は400人前後、事故は40~50件で横ばいの状況が続いている。
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