大分農政事務所が発表した2010年の農林水産統計によると、県内の海面漁業・養殖業生産量は5年ぶりに前年実績を上回り、前年比1・5%増の6万2539トンとなった。イワシ類やアジ類、タチウオなどの主要魚種は減少したものの、サバ類が前年から約2・3倍と豊漁で、全体量を押し上げた。
内訳は、海面漁業が前年比0・9%増の3万8803トン、海面養殖業が2・3%増の2万3736トンで、いずれも増加。
魚種別では、海面漁業の最多はサバ類で、129・1%増の8961トン。一方、イワシ類、マグロ類、アジ類、タチウオ、ブリ類、タイ類はいずれも5~25%減少した。
海面養殖業は全体の8割以上がブリ類で、4・3%増の1万9815トン。そのほかはカキ類が45・8%増えた。ヒラメ類、マダイ類、ノリ類、クルマエビはそれぞれ10~55%減少した。
県水産振興課によると、サバはもともと漁獲量の変動が大きく、4~5年ほどの周期で増減している。10年は巻き網漁によるゴマサバの漁獲量が多く、太平洋などの水産資源の水準もゴマサバは高くなっているという。また、アジの水揚げが減少したため、代わりにサバ主体の漁に転換した動きもあった。
海面漁業・養殖業生産量の増加について県漁協は、「前年をわずかに上回ったが、ピーク時の1980年代後半に比べれば半分程度で、増えたという実感はない。水揚げ量が引き続き上向いてくれることを期待したい」と話している。
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