
「バレエは達成感があり楽しい。大変でもやめたいと思ったことはありません」と話す阿部紫帆さん=大分市内のバレエスタジオ
大分市上野ケ丘中学2年の阿部紫帆(しほ)さん(13)=同市金池町=が、米国ワシントンのバレエ学校「キーロフ・アカデミー・オブ・バレエ」に留学するための難関オーディションに合格。7月に渡米し、3歳の時から目指す世界的バレリーナへの一歩を踏み出すことになった。クラシックバレエの中でも完璧なテクニックや豊かな表現力が求められるロシア派を学ぶ。
同アカデミーは、プロの育成で世界トップクラスとされる約20校のうちの一つ。6~8年間の教育で、1学年10人ほどの“精鋭”がバレエを中心に英語や数学などの授業も受けている。
留学オーディションは世界各地であり、阿部さんは昨年12月に兵庫県で挑戦。3月に合格を知らせる英語のメールを受け取った。
「受験者は年上ばかりで、汗が滝のように出るくらい緊張した」と振り返る。国内では東京会場と合わせ13~20歳の計32人が受験。留学切符をつかんだのは適性や将来性が認められた2、3人だけという。
これまで指導してきたのは、大分市内でバレエ教室を開く母の結布子(ゆうこ)さん(43)。指導方針としてまだコンクールには出場せず、基礎や故障しにくい体づくりに重点を置いたレッスンを続けてきた。
阿部さんは柔軟性やスタイルの良さなどにも恵まれたが、人一倍努力を重ねてきた。幼いころから一流を目指して週5日、地道にレッスン。音感やリズム感を磨くためにピアノを学び、英語やロシア語、学校の宿題もおろそかにしない。
まずは同校のサマープログラム(7月初旬から3週間)に参加し、環境が合えば本格的に留学する予定。
「地方都市から世界に通用するダンサーを育てたい」と、定期的に海外の指導者からも指導法を学ぶ結布子さんは「親としては心配もあるが、乗り越えて努力を実らせてほしい」。
阿部さんは「家族と離れて海外で生活する不安と、一流の舞台の入り口に立てる楽しみと半々。感情表現が繊細で見る人にあこがれてもらえるようなバレリーナになるため、一生懸命に頑張りたい」と話している。
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