
宇佐海軍航空隊への初空襲で、米軍戦闘機の機銃掃射を受けて白煙を上げる駐機中の機体(豊の国宇佐市塾が入手したガンカメラの映像より)
戦時中、宇佐市にあった旧宇佐海軍航空隊(宇佐空)を空襲した米軍戦闘機が撮影した映像を、豊の国宇佐市塾(平田崇英塾頭)のメンバーが入手。昨年、手に入れた宇佐空に関する米軍の戦闘報告書と照らし合わせ、1945年3月18日に初めて空襲を受けた時のものと特定した。これまでの調査で得ていた初空襲に関する証言が裏付けられた形で、同塾は「空襲について証言、戦闘資料、映像がそろった例は全国初ではないか」としている。
一連の調査に携わったのは塾生の藤原耕さん(38)=中津市三光、新名悠由さん(24)=大分市木田、織田祐輔さん(24)=東京都=の3人。
映像は米公文書館の開示資料をインターネット上で販売していたもので、新名さんが見つけ、4月上旬に購入した。
戦闘機が撃墜記録用に主翼下に取り付けたガンカメラから、九州の沿岸部などを空襲する様子が撮影されており、全体の長さは2分40秒間。宇佐空に関しては、基地に駐機中の機体を機銃掃射する場面が計30秒間映っている。
映像に文字情報はなかったが、基地に大型爆弾の跡がないことからB29の爆撃(4月21日)を受ける以前の空襲(3月18日)と判明。さらに、東京都の国会図書館憲政資料室で昨年探し出した米空母艦載機による戦闘報告書(米戦略爆撃調査団資料)を翻訳・解析した結果、「空襲は午後0時20分。種子島東方沖の米空母ヨークタウンから出撃したグラマンF6Fによるもの」と分かった。
映像は今月14日の「第7回宇佐航空隊平和ウオーク」のコース途中、宇佐市森山の教覚寺で公開。8月に福岡県大牟田市である「空襲・戦災を記録する会全国連絡会議大牟田大会」で調査結果を発表する予定。
3人は「他の空襲被害地域でも同様の資料が得られる可能性がある。研究が進めば、戦争被害の実態をより正確に知ることができる」と話している。
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