
開局に向け打ち合わせをする「チャイルドラインおおいた準備会」
聴かせて心の声
子どもの相談や悩みを電話で受け付ける「チャイルドライン」がこどもの日の5月5日、県内でスタートする。2009年から開局を目指してきた「チャイルドラインおおいた準備会」(平井貴美子代表)は「子どもの訴えに耳を傾け、言葉の奥にある心の声を聴いていきたい」と意気込みを語る。
09年度のチャイルドラインへのアクセス数は全国で約72万5千件。このうち電話がつながったのは23万6千件で、3件に1件が「話し中」などでつながらなかった。
県内からは年間約3千件のアクセスがあったが、拠点がなかったため、これまでは他県で電話を受けていた。県内で開局することによって、より多くの子どもの声に寄り添っていけるという。
電話の内容で多いのは「性」「人間関係」「心の不安」「恋愛・異性関係」「いじめ」など。雑談や話し相手を求める子どもも多い。「つらいことや悩みを聴くだけではない。子どもは、うれしいこと、楽しいことも伝えたい。今、話したいことを今、聴いてあげたい」と平井さん。
「うれしいことも悲しいことも聴いてくれる大人がいると感じることで、不登校や虐待など深刻な状況になる前に食い止められる可能性もある」と期待する。子どもの生の声を社会に発信する役割も担うという。
電話を受けるのは養成講座を修了し、専門知識を深めた約30人のスタッフ。平井さんは「電話の受け手同士が支え合う関係もつくっていかなければならない。子どもの心に寄り添うには受け手同士の信頼関係が重要」と話す。
東日本大震災で現在、東北の一部のチャイルドラインがストップしている。全国の実施団体と協力し、今苦しんでいる子どもの受け皿としても活動していく。
チャイルドライン開設までに、県内の小中学校や街頭でフリーダイヤルを記したカードを配布し周知を図る。カード製作費やフリーダイヤルの費用など必要な資金を確保するため、支援会員も募っている。
問い合わせは同準備会(TEL090・3322・3699)へ。
チャイルドライン
18歳までの子ども専用の電話。1998年に東京都で開局し、現在全国43都道府県、72の実施団体が取り組んでいる。フリーダイヤル(TEL0120・997777=月~土曜日の午後4時~同9時)最寄りのチャイルドラインにつながる。
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