
夕食会で歌や踊りを楽しむ通所者やおかみの会のメンバー=九重町湯坪
福岡市の認知症介護施設の通所者が、九重町の湯坪温泉に宿泊。同温泉は高齢者が安心して泊まれる温泉街を目指しており、お年寄りを受け入れるために必要な設備などを確認した。
同町の商工観光業関係者や町づくり会議など地域おこしグループでつくる「九重“夢”創造塾」(安部武己塾長)は昨年12月、高齢者を受け入れて宿泊客を増やそうという「バリアフリープロジェクト」をスタート。福岡市の訪問介護業「ケアリング」の経営者を招いて講演会を開いた。
福岡の介護施設通所者が宿泊
湯坪温泉には同社が運営する施設の通所者7人とスタッフ9人が訪れた。宿泊場所には平屋の旅館を選び、岩風呂の危険な場所にマットを敷いたり、暖房器具を増やすなど体の不自由なお年寄りに配慮した。
夕食会では、おかみの会のメンバーが歌や踊りで歓迎。通所者も一緒になって口ずさんでいた。
必要な設備など確認
安部塾長ら塾のメンバーも同席して設備に不備がないかなどをチェック。「いざという時のために救急態勢を整える必要がある」などの意見が出た。
同社の岡部廉・最高執行責任者(COO)は「体が不自由な高齢者を観光地全体として受け入れる所はなく、宿泊料金の競争がない」と指摘。「高齢者の大半に温泉に泊まりたいという欲求があり、今回の通所者も本当に楽しそうだった」と話した。
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