大分市消防局は、119番要請の際、消防隊が救急隊の代わりに出動できる「PA連携」を来年2月から導入する。救急車の出番とされるケースでも消防車が出動する場合がある。市消防局は「1秒でも早く現場へ到着することで救命率の向上を目指す」と説明している。
「PA」は消防ポンプ(Pumper)と救急車(Ambulance)の頭文字。119番で出動が求められた際に救急車がほかの事案で出動中の場合、近くの消防隊が消防車で現場に駆け付ける仕組み。これまで以上に消防隊と救急隊が緊密に協力できるよう要綱を定めた。県内では別府市や豊後大野市で同じような要綱を定めている。
救急隊が現場に到着するまでの間、消防隊員が心肺蘇生(そせい)法やAED(自動体外式除細動器)などで処置を行う。エレベーターのないアパートの5階から傷病者を運んだり、体重が重く動かすのが難しい傷病者を運ぶ際にも消防隊が出動することで迅速な対応が可能になる。
市消防局によると、昨年の救急車の出動件数1万4524件のうち、PA連携の対象となる件数は123件とみている。奈良浩二警防課長は「救急車を呼んだつもりでも消防車が来る場合がある。びっくりするかもしれないが理解してほしい」と話している。
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