
整備された4キロの峠道を歩く市民
坂本竜馬と勝海舟が通った大分市佐賀関に延びる“佐賀関街道”。近年、人目に付かなくなっていた街道の一部を、地元有志らが整備した。17日、市観光協会のイベント「新観光ルートめぐり」で初めて披露され、市民約50人が歴史ある街道に足を踏み入れた。
街道は、佐賀関から鶴崎へとつながっている。このうち、人通りがなく荒れ果てていた古宮から小志生木までの峠道を歩けるようにしようと、佐賀関ボランティアガイド協会(越美智子代表)と豊後龍馬会(高橋幹雄会長)が5月に調査を行い、ルートを特定。「虎御前(ごぜん)峠」と「篠生(しのう)峠」の二つの峠を越える約4キロを、メンバーが倒木や雑草の除去、道の舗装などを行い、通行できるようにした。
17日は、竜馬と海舟の宿泊した徳応寺(市内佐賀関)で史実を学んだり、地元の鮮魚を味わった後、ガイド8人の案内で約1時間半かけて街道を歩いた。
参加者は、峠の頂上に残る石碑や道標などを眺めながら、江戸時代や幕末へと思いをはせ、力強く街道を踏み締めた。清原通夫さん(71)は「少し険しいが、佐賀関をアピールできる歴史と自然を感じた」、首藤シヅエさん(71)は「史実を教わってから街道を歩いたので、感慨深い。こんな足元に素晴らしい名所や自然がある」と満足そうに話した。
越会長は「安全に歩けるよう、さらに整備を進めたい。趣向を凝らして地元の歴史を存分にPRしたい」と意気込んでいる。
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