
竹製車椅子をお披露目する三浦陽治代表(左から2人目)ら関係者。左から3人目は元阪神タイガースの赤星憲広さん=21日、羽田空港
日出町の家具工房「サン創ing」(三浦陽治代表)は日本航空などと共同で、空港の保安検査の際に、車椅子が金属探知機に反応しないように工夫した竹製の車椅子を開発した。21日、羽田空港で披露した。当面は3台を使い、1月から大分空港で、2月から羽田空港で貸し出しサービスを始める。利用客の要望を聞きながら、順次増やしていくという。
空港では通常、利用客はチェックインの際、使っている車椅子を荷物として預け、搭乗口まで航空会社が用意した車椅子で向かう。保安検査で、金属を身に付けていなくても必ず車椅子に反応してしまうため、ボディーチェックなどに余分な時間がかかっていた。
このため、日航が同工房と、独立行政法人「産業技術総合研究所」と協力して4年前から開発を進めてきた。
竹製車椅子は、県産業科学技術センター(大分市)が2000年度に開発し、同工房などに技術移転した。翌年から同工房が注文を受けて生産している。竹が持つ柔らかさや温かみのある素材感が特徴で、和風の建物に合うなど好評を得ていたという。
これまでの製品は、タイヤなどの部材を除き、竹の使用割合は約9割。新たに開発した車椅子は金属を一切、使用しないため、強度を高めるために歳月が掛かったという。座面、背もたれ、タイヤのゴムや車輪などのカーボン以外はほとんど竹を使用。費用は手作りのため1台60万円程度という。盗塁数に応じて病院などに車椅子を寄付し続けてきた元阪神タイガースの赤星憲広さんも賛同、出資した。
三浦代表は「非常に満足できる出来栄え。ほかの空港などでも利用が広がり、大分の竹製品のPRにつながればうれしい」と話した。
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