
絵本の読み聞かせに聞き入る生徒たち
別府市鶴見台中学校(財前俊弘校長、496人)は、朝の授業前の20分間に、保護者らによる1年生への絵本の読み聞かせを始めた。月に1、2回、実施を予定している。同校は「読み聞かせを通して子どもたちの『聞く力』を鍛えたい」としている。
別府市内では、小学校は地域の大人や司書による読み聞かせが定着しているが、中学校は実施する学校は少ない。狙いとしては▽生徒の心を豊かにする▽さまざまなことに興味を持つきっかけをつくる▽生徒と地域住民との交流▽地域に学校の実態を知ってもらい、見守ってもらう―ことも挙げている。読み聞かせをするのは、校区内の石垣小、春木川小で読み聞かせをしているメンバーや、同校PTAの保護者たち。同校が協力を呼び掛けて集まった。
11月に行った初回は、全6クラス・156人に実施。各教室に2、3人の保護者が訪れ、男の子とどんぐりの心の交流を描いた物語「まいごのどんぐり」など2、3冊の絵本を読んだ。保護者らの抑揚を付けた語り口に、生徒たちは真剣に聞き入っていた。
ほぼ毎日本を読むという小田海生(あおい)君(13)は「本を好きになるきっかけが小学校での読み聞かせだった。今回も話の中に引き込まれて楽しかった」。同校PTAの大塚道子さん(48)=同市上人南=は「年齢相応の本がいいのか悩んだが、幼いころに読んだ絵本でも、中学生になると違う感じ方があると思った。静かに聞いてくれて読み手も心地よかった」と手応えを感じていた。
財前校長は「読み聞かせによって落ち着いた気持ちで一日をスタートしてほしい。改善点を話し合い、生徒たちにプラスになる活動にしたい」と話している。
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