
来春、別府市に寄港する大型客船「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」
大分県は別府市と連携して、別府国際観光港に来年寄港する中国発の大型クルーズ船の受け入れ体制づくりに取り組む。中国人乗客を迎えるには、通訳の確保や買い物をする商業施設の受け入れ、魅力ある観光コースづくりといった課題があり、九州の先進地を参考に具体策を検討する。今後の寄港を増やすセールス活動にも力を入れ、観光戦略で課題の一つに挙げる中国人観光客の誘致の起爆剤にする狙いだ。8日の定例県議会本会議で、首藤博文企画振興部長が明らかにした。
クルーズ船は米国企業が所有する「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」。3月から9月まで5回の寄港が予定されており、乗組員を含めて約1万人の来県が見込まれている。
受け入れ体制は県、同市と観光関係団体、港湾関係機関でつくる県国際観光船誘致促進協議会で整備する。県は、開会中の定例県議会に提出した本年度一般会計補正予算案に事業費1800万円を計上している。
乗客の観光や買い物などのニーズに応えるため▽臨時の観光案内所の設置▽商業施設へのシャトルバスの運行▽応対する各施設の職員の事前研修―などに取り組む方針。接岸する第4埠頭(ふとう)(来年3月に完成)には両替所などに使う仮設の上屋を設ける。
5回のうち、2回はツアーの中で日本最初の寄港地になり、入管手続きなどがスムーズにできるかが課題になる。
経済波及効果の試算も提示。観光が主な目的の寄港地である長崎、鹿児島を参考にした場合、1人当たりの消費額が8千円程度、間接効果を含めると5回の寄港で約1億6千万円になるとした。
高村清志氏(無所属の会)の質問に対し、首藤部長は「寄港によって別府港、大分県の知名度が高まることや、乗客が再び大分を訪れるといった効果を期待している」と述べた。
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